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山口大学医学部附属病院

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副腎腫瘍

副腎腫瘍(担当:白石)

 副腎腫瘍には原発性アルドステロン症、(サブクリニカル)クッシング症候群、褐色細胞種などが含まれます。まれに副腎癌や他の臓器からの転移などの悪性腫瘍があります。当院には泌尿器内視鏡学会や日本内視鏡学会の腹腔鏡手術認定医および日本内分泌外科学会専門医が在籍し、診断、手術、術後管理および長期的なフォローアップを行っております。また院内の循環器内科、内分泌内科および放射線科との密な連絡体制を敷いており、手術適応や術後管理について異なった立場からの意見を有効に患者さまの管理に生かしています。
 従来副腎腫瘍は肋骨の下を大きく切開する方法で手術を行っていましたが、大部分の症例において腹腔鏡にて行っております。最近30例の腹腔鏡の平均的な手術時間:137分、気腹時間:95分、出血量:30mlで、術後の入院期間は約6日です。妊婦さんに発症した副腎腫瘍の腹腔鏡下手術にも成功しています。

原発性アルドステロン症

  副腎の良性腫瘍で、副腎皮質よりアルドステロンが過剰に分泌され高血圧や低カリウム血症を来たします。高血圧患者さんの5%程度に診断されますが、見落とされやすいですが決してまれな疾患ではありません。血液検査でアルドステロン濃度とレニン活性を測定してスクリーニングされます。カプトプリル負荷試験、フロセミド立位負荷試験や画像検査(CTやシンチ)、副腎静脈サンプリングを行い腫瘍の機能や場所および手術適応について判断します。腹腔鏡にて腫瘍摘除を行います。術後、降圧剤の内服が減量または不必要になるケースも多いです。

(サブクリニカル)クッシング症候群

  副腎の良性腫瘍で、副腎皮質よりコルチゾールが過剰に分泌され高血糖をきたします。糖尿病の精査中に見つかるケースも多いです。デキサメタゾン抑制試験、コルチゾールのに日内変動の検査、視床下部ホルモン試験などを行い診断します。CTなどの画像検査や副腎静脈サンプリングにて腫瘍の場所を評価します。腹腔鏡にて腫瘍摘除を行います。術後はコルチゾールの分泌が低下しますので、コルチゾール(コートリルR)をしばらく内服してもらいます。

褐色細胞種

  副腎髄質よりアドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌され高血圧を来たします。副腎以外の場所にできることもあります。放置すると心臓病や脳卒中といった重大な病気に発展する恐れがあります。血液や尿中のアドレナリン、ノルアドレナリンを測定し、CTやシンチなどの画像検査にて腫瘍の場所を評価します。手術数週〜数ヶ月前から循環血液量補正のためαブロッカーという降圧剤を内服してもらいます。術中に激しい高血圧を来たしたりすることや、腫瘍摘除後の低血圧を来たす可能性もあり、以前は褐色細胞種に対する腹腔鏡手術は危険といわれていましたが、我々は腹腔鏡にて安全に褐色細胞種の摘除術を行っています。しかし、腫瘍が大きい場合(5 cmを超えるなど)は悪性の可能性もあり開腹術で行っています。病理組織学的に良性悪性の区別が難しい腫瘍であり、病理医と十分にディスカッションを行い、術後のフォローアップに役立てています。悪性度が強い場合や再発した場合は抗癌剤による治療(CVD療法)を行います(CVD療法は悪性褐色細胞種に対しまして保険適応となりました)。

主な副腎腫瘍手術件数
  2013年 2014年 2015年
原発性アルドステロン症(腹腔鏡) 3 4 3
クッシング症候群(腹腔鏡) 2 3 3
褐色細胞種(腹腔鏡) 1 2 3
褐色細胞種(開腹) 1 1 1
副腎癌(開腹) 1 0 0
非機能性腺腫(腹腔鏡) 2 2 3
その他(腹腔鏡) 1 2 2
その他(開腹) 0 1 1


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