コンケン大学のバイオハイタンパイロットプラントと連携協定を締結

 2024年1月,中高温微生物研究センターは、コンケン大学のバイオハイタンパイロットプラントと連携協定(MOU)を締結しました。この協定により、両機関が相互の微生物を利用しやすくなります。また、研究者や学生の派遣・招聘やセミナーやシンポジウムの開催、共同研究の実施などの研究交流を推進します。

 ハイタンとは水素(ハイドロゲン)とメタンの混合ガスで、クリーンなガス燃料として注目を浴びています。バイオマス(生物に由来する有機性の資源)を材料に作られたハイタンをバイオハイタンと呼びます。タイのコンケン大学のバイオハイタンパイロットプラントでは、パイロットスケール(商業化する前の実証実験段階)での砂糖製造工程からの実際の排水等を材料に微生物によるバイオハイタンの効率的生産に関する研究を行っています。

 バイオハイタンパイロットプラントのセンター長であるAlissara Reungsang教授に当センターにお越しいただき、MOUの締結式を行いました。Alissara Reungsang教授は、令和5年度の当センターの特命教授も務めていただいており、国際シンポジウムの企画や環境微生物部門長の今井剛教授との共同研究も行っています。

 今回の協定締結が、相互の研究のさらなる発展につながることが期待されます。

 

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                          阿座上弘行センター長とAlissara Reungsangセンター長

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阿座上センター長、Alissaraセンター長、今井教授