ARVO学会報告
W先生
2024年5月4~9日に米国ワシントン州シアトルで米国最大の眼科学会であるARVO (The Association for Research in Vision and Ophthalmology) 2024 annual meetingが開催され、山口大学眼科からは後期研修医、大学院生、スタッフ合わせて5名が参加しました。
シアトルはAmazon本社やスターバックス1号店のあるスタイリッシュな海辺の街です。学会は街の中心地の『Seattle Convention Center』で開催され、世界各国から多数の眼科医が参加していました。コロナ禍明けで久々となったこの海外学会に、山口大学眼科はポスターセッションで4演題を発表し、質問者と英語でディスカッションを行いました。
学会の合間には息抜きもありました。1962年万博会場跡に今も残る150mのタワー『スペースニードル』からは摩天楼が一望でき、1992年に米国初の人間国宝となったガラス工芸作家Dale Chihulyの作品を展示した美術館『Chihuly Garden and Glass』では、その作品のスケールの大きさに圧倒されました。また、米国大統領専用機エアフォース・ワンやスペースシャトルを見学できる航空博物館やシアトル美術館、鮮魚や青果の並ぶマーケットなどにも足を運び、異国情緒を満喫しました。港町のシアトルは特にシーフードが美味で、新鮮なカキやタコ、エビ料理が堪能できたのも、発表を頑張ったご褒美となりました。
世界的な学会に参加して最先端の研究に触れるとともに、世界の眼科で注目されている分野やトレンドを知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。また、世界の研究者たちのあくなき探求心や向上心を肌で感じることができたことは、目の前の業務に追われる日常の中では得難い時間であり、眼科医として研究者としてのモチベーションを高めるきっかけにもなりました。今回持ち帰った貴重な経験をまた次の機会への糧にしたいと思います。