眼科学専門医修練プログラムProgram
- HOME
- 学生・研修医の方へ
- 卒後研修案内・募集要項
- 眼科学専門医修練プログラム
Ⅰ. 専門医修練プログラム責任者
木村 和博
Ⅱ. 専門医修練プログラムの基本理念
初期臨床研修を修了した医師を対象とし、一般眼科診療に必要な知識と技術を習得し、日本眼科学会認定医専門医として地域医療に貢献する眼科医を育成します。さらに希望者には同時に学位取得も可能なプログラムを提供します。その際になるべく臨床経験にブランクができないように考慮します。
この研修プログラムが終了したときには基本的な疾患について判断し、治療ができる独立した眼科医となることを目指します。
Ⅲ. 一般目標
眼科医としての基礎的並びに臨床的知識と医療技術を習得し、日本眼科学会の専門医認定医の習得を最低限の目的とします。白内障手術など、眼科一般手技の習得、さらに一流の臨床家として眼科学会への貢献も行い、学位取得をめざします。
Ⅳ. 日本眼科学会専門医認定制度に関する規定
専門医資格を取得するためには、専門医認定試験に合格することが必要です。その専門医認定試験を受けるためには、認定研修施設において専門医制度規則施行細則で定められた4年以上の眼科臨床研修を行い、また、4年以上日本眼科学会会員であり、かつ受験時に日本眼科医会会員であることが必要です。
- 眼科臨床研修は、専門医制度が認定した施設において4年以上研修しなければなりません。認定研修施設以外で研修されても研修期間には含まれません。この4年間の研修期間は、実際に研修を常時行った期間とし、例えば育児・病気等で研修が十分にできなかった期間は除きます。
- 研修の内容は、専門医制度規則施行細則第7条に明記されている下記の、研修カリキュラムにのっとり、偏りのない研修をして下さい。なお、詳細については、「眼科研修医ガイドライン」、「眼科研修医ガイドライン補遺基本的臨床研修目標ガイドライン」を参照してください。
詳しくは下記のHPを参照して下さい。
専門医制度:日本眼科学会専門医制度規則
試験の範囲については、「眼科専門医認定試験出題基準」を参考にして下さい。
研修カリキュラム
専門医制度規則施行細則第7条別表第一
- 医の倫理、チーム医療、患者およびその家族との人間関係、社会との関連性。
- 医療に関する法律。
- 自己学習と自己評価。
- 医療安全と危機管理。
- 臨床医に求められる基本的な診療に必要な知識・技能・態度の修得。
- 一般の初期救急医療に関する技術の修得。
- 眼科臨床に必要な基礎的知識としては、次のものを含む。
解剖、組織、発生、生理、眼光学、病理、免疫、遺伝、生化学、薬理、微生物、衛生、公衆衛生、医療統計、失明予防等。 - 眼科診療技術および検査のカリキュラムとしては、次のものを含む。
視力、視野、眼底、眼位、眼球運動、両眼視機能、瞳孔、色覚、光覚、屈折、調節、隅角、眼圧、細隙灯顕微鏡検査、涙液検査、蛍光眼底造影、電気生理学的検査、画像診断(超音波、X線、CTscan、MRI等)、細菌、塗抹標本検査等。 - 眼科治療技術に関するカリキュラムとしては、次のものを含む。
基礎的求療手技(点眼、結膜下注射、球後注射、ブジー、涙嚢洗浄等)、眼鏡およびコンタクトレンズ、伝染性疾患の治療および予防、眼外傷の救急処置、急性眼疾患の救急処置、眼科手術、手術患者の術前および術後処置等。手術については、執刀者、助手を合わせて総数100 例以上、そのうち、外眼手術、内眼手術、およびレーザー手術が、それぞれ執刀者として20 例以上。 - 他科との診療連携能力の習得。
- 症例検討会、眼病理検討会、抄読会、各種学会等への出席。
- 眼科に関する論文を、単独または筆頭著者として1篇以上、および学会(集談会等を含む)報告を演者として2報以上発表。
Ⅴ. 修練期間
上記の目標を達成するため、修練期間は4年間とします。
卒後年次 | 到達目標 |
---|---|
3年次 | 眼科診断、診療機器、手術機器の扱いに習熟する。救急処置、術前術後管理。斜視手術、外眼部手術。症例報告を地方会で発表。内眼手術の基本手技、白内障手術、糖尿病網膜症、緑内障発作に対するレーザー処置、指導医とともに臨床研究あるいは基礎研究に従事。 |
4年次 | 関連病院で、多数の症例を経験する。白内障手術、緑内障手術、網膜剥離の手術を経験する。 |
5年次 | 大学病院、または関連病院でさらに経験をつみ、専門医獲得に必要な症例を重ね,論文を作成する。単純な網膜硝子体手術についても経験する。 |
6年次 | 専門医の獲得のための試験。 |
学位取得を目指す希望者は、多少異なるプログラムになります。基本的には研究に専念する期間(1年から1年半)のため、上記より専門医取得が遅れますが、コースについては個別に相談したいと思います。
Ⅵ. 身分・処遇
最初の1年間は山口大学医学部附属病院医員として、その後は山口大学医学部附属病院医員または関連病院の常勤・非常勤医師となります。
給与は各病院の規定によります。
休暇: 夏休み・冬休み合わせて大学勤務の場合は2週間。産休・育児休暇あり。女性医師には育児等と勤務の両立を支援します。
Ⅶ. 関連病院の一覧
※複数常勤医のいる施設のみ記載
- 宇部興産中央病院
- 小郡第一総合病院
- 下関医療センター
- 山口県立総合医療センター
- 徳山中央病院
- 周東総合病院
Ⅷ. 専門医取得後の進路
本人の希望によって、大学に残って教員、研究者を目指すか、関連病院での勤務医、開業など様々な進路が可能です。
山口県内にも手術を行う先輩開業医が多数おります。
Ⅸ. 眼科の週間予定、カンファレンスなど
曜日 | 診療 |
---|---|
月曜日 | 手術日、外来日 |
火曜日 | 回診、医局会 |
水曜日 | 手術日、外来日 |
木曜日 | 外来日 |
金曜日 | 手術日、外来日 |
※なお、曜日に関係なく緊急手術が入ることもあります。