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教育実習


1.本校での教育実習の特色と目的

教育実習は教職をめざす人にとって、実地体験ができる貴重な機会である。授業の基礎技術等の実務的なことは、実際に体験をしながら学ぶに越したことはない。実際に生徒を目の前に、自分の構想した授業をすることで、指示の声の大きさ、板書のタイミング、資料の提示の仕方など、具体的に学ぶことができるからである。それとともに、社会人として「働くこと」の意義にふれる機会でもある。また、教員として教材と向かい合ったり、生徒と向かい合ったりする中で、それまで自覚することのなかった「自分自身」と向き合う機会ともなる。、指導教諭や生徒、実習をともにする仲間、そして自分自身と出会うことも実習の大きな意義である。

本校では、下のことを重点において実習を計画している。本校教員は、将来、共に教員として働くことができる仲間を育てたいという強い願いをもって指導にあたっている。

これらの4つのことは、実地体験をするなかで深まっていくことだと考える。その場を実習期間内にできるだけ多くしくむことを考えている。

実習内容は、教科指導と学級経営が中心である。教科指導では、授業の観察眼を養うために教員の授業の記録どりからスタートする。そして、教員と相談しながら自分の授業をつくっていく。その過程で、基礎的な学習指導技術や生徒への接し方を身につけていく。実習の最終段階では、「まとめの授業」(実習生が授業構想から指導案作成、実地授業までをおこなう総体をさす)を実施することになる。

また、各教科や道徳、学級指導の時間以外に、朝夕の短学活、清掃、部活動などの様々な場面で生徒と積極的にかかわる場面をつくっている。実習生が「教師」という立場を意識して生徒とかかわることは想像以上に難しいことである。実習生が最もとまどうのはこの点である。そのために、学級担任がどのような言動が「教師」として求められるのかということを具体的に助言している。
具体的には、次にあげる項目や内容を実習していく。

学習指導

教材研究および授業の立案
(教材解釈力、授業構想力、指導案作成力、板書計画力など)
学習指導技術
(発問・説明・指示・板書の適切さ、声の大きさ、評価・学習規律など)
生徒への指導技術
(生徒への接し方、言葉遣いなど)
実地授業の反省と整理
(指導案・授業記録・資料等の分析、整理能力、授業観察力など)

学級指導

学級管理の技術と能力
(生徒への接し方など)
特別活動等への参加態度
(行事・部活動等への参加態度など)
日常での指導
(清掃指導、朝夕の短学活での指導、『キャンパスノート』指導など)

教師としての姿勢

社会人としての資質
(基本的な生活習慣)
探求心と応用力
(指導されたことを生かす力など)
研究態度
(教科・道徳などの教材研究、日録等の記録整理能力など)

指導案のつくり方 (PDF)