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授業・各分野紹介

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授業・各分野紹介

 美術教育選修には、大きく分けて『絵画』『彫刻』『デザイン』『工芸』『美術史・美術理論』『美術教育』の6つの専門領域があります。3年次後期にはこの6つの専門領域を「絵画」「現代アート」「彫刻」「デザイン」「木工」「陶芸」「美術史・美術理論」「美術教育」のゼミに分けて、これらの中から2分野を選択します。専門分野を幅広く学べるようなゼミの仕組みをとっています。
  専門の授業は主に美術教育が所有している教室でおこないます。各教室にはそれぞれの専門分野の設備や資料などが整っており、授業外の空き時間には自主研究・制作に教室を使用することも可能です。特に、卒業研究の時期になると夜遅くまで研究・制作に励んでいる学生の姿がみられます。  
 また学生が休憩や自習部屋として自由に使用できる学生ルームもあります。学年の枠を超えた学生同士の交流の場ともなっており、1人1台の鍵付きのロッカーも設置しています。学生ルームの隣の部屋は資料室となっており、美術関連の書籍や雑誌などの資料が置かれています。貸し出しも可能です。

授業の様子 r0002882.jpg img_7690.jpg img_7475_(1).jpg r0002623.jpg img_7620.jpg img_7316.jpg dsc_0220.jpg img_7610_(1).jpg img_7346.jpg img_7291_20210628220806755.jpg img_7294_20210704212838201.jpg img_7336.jpg img_7577_(1).jpg img_7659.jpg img_7356.jpg img_7296_20210628220802105.jpg dsc_0129.jpg r0000549.jpg img_7709.jpg r0002705.jpg r0002960.jpg

 絵画

 1年生で履修する「平面造形基礎」から始まり、2年生から4年生まで「絵画」「絵画」「絵画」「絵画」と開講されます。 絵画では映像表現を含む内容及び、日本画·水墨画などの集中講義もあり、基礎的な描画法の訓練から油彩を中心として、現代美術のインスタレーションなども含む様々な絵画の様式を学ぶ機会となります。2年生の年度末には毎年スケッチ旅行として、山口県近隣の各地でスケッチ旅行及び美術館見学などの小旅行を行なっています。

卒業ゼミ写真

卒業研究ゼミ

作家研究や自己分析W/S、素材研究などを通して自身の制作のコンセプトと手法を明確にしながら現代的な表現を探求します。

版画機械

版画実習 凹版 

版画における様々な技法理解してエッチングやドライポイントなどの凹版の実習をしています。

絵画授業中

絵画Ⅱ

描画を中心としたフォトリアリズムを実習するとともに、抽象表現についても演習を通して学ぶ内容になっています。

 彫刻

 彫刻分野は、1年次の「立体造形基礎」で立体の基礎を学び、2年次の「彫刻Ⅰ」で塑造と石膏取り・「総合造形」でハードカバーの本を、3年次の「彫刻Ⅱ」でカーヴィング・「彫刻Ⅲ」でフィギュアを、4年次の「彫刻Ⅳ」は鞘型石膏取りで創作面と動物彫刻を学習します。様々な彫刻を制作することで、造形表現の幅が広がります。

卒業ゼミの石膏型

卒業研究ゼミ

モデルを見ながら頭像を制作し、石膏取りとFPR取りを学習します。

立体造形基礎

立体造形基礎

線的要素の立体表現として、綿棒を使った造形。トラス構造がよく理解できます。

彫刻(石膏)

彫刻Ⅱ

カーヴィングを学習します。ミケランジェロの凄さが理解できます。

 デザイン

 デザインは2年次の「デザインⅠ」3年次の「デザインⅡ」4年次の「デザインⅢ」と開講します。平面分野から立体分野まで幅広くデザインを学んでいける内容としています。ただ単に制作を行うだけではなく、デザイン開発のプロセスを理解して、デザイン思考を身につけることを目指します。

平面、立体構成

「デザインⅠ」

平面構成や立体構成のデザインの基礎からはじめます。

シリコン型

「デザインⅡ」プロダクトデザイン分野

シリコン型による複製法を用いてデザイン開発を行います。調査、企画、開発の一連のデザインプロセスを通してデザインに対する理解を深めます。

レーザーカッター

椅子デザイン

3×6サイズの合板を材料としてつくる椅子のデザイン。レーザーカッターで模型制作。

 工芸

 工芸では木工と陶芸の2分野の授業を開講しています。木工は2年次の「工芸Ⅰ」3年次の「工芸Ⅱ」4年次の「工芸Ⅴ」で開講し、手道具、電動工具、木工機械など木材加工に関わる一通りの設備が整った教室で授業をおこないます。カトラリーなどの小物制作を通して木工の基礎の習得から始め、段階的に技術と知識を習得できる授業にしています。伝統的な木組みの技法を用いた椅子の制作や漆芸にも取り組んでいます。
 陶芸についても木工と同様、電動ロクロや電気釜などの設備が整った専用の教室があります。2年次の「工芸Ⅲ」3年次「工芸Ⅳ」で授業をおこないます。両教室とも通常は施錠していますが、自主制作で教室の使用が可能です。

旋盤

「工芸Ⅱ」木工分野

大型の木工機械も設置していますので安全面には特に気をつけて授業を進めていきます。木工ロクロや旋盤で丸棒や器なども制作可能です。 椅子の脚を制作中。

課題撮影

課題の椅子制作

実際に使用することを想定して各自でデザインをおこないます。最後に大学の中庭で講評会&撮影会。
 

漆塗り

卒業研究

特殊な技法で制作した器に漆を施しています。

 
 
電動ロクロ

「工芸Ⅳ」陶芸分野

陶芸は大学からはじめる学生がほとんどですので基礎から学んでいきます。技術を習得するには反復練習が必要です。

 
 
陶芸作品

 陶芸作品

見本の器や授業で作った器がズラリと棚に並んでいます。

 
 
素焼き

マグカップ制作

細部を削ってイメージの形状に成形していきます。このあと乾燥させ素焼きします。

 美術理論・美術史

 美術史分野は、2年次に「美術史」において、主に西洋美術史の概要を勉強します。ここではとくに14世紀以降のルネッサンスから19世紀の近代絵画誕生前までに焦点を当てて学習します。「美術史」において、主に東洋・日本美術史の概要を勉強します。ここではとくに室町期から江戸期までの絵画の歴史的流れについて学習します。また時折、近隣の美術館・博物館での実作品をもとに鑑賞授業を行うこともあります。

準備中1

美術史Ⅰ・Ⅱ 

西洋美術史、および日本・東洋美術史のおおまかな流れを概説として、講義します。

美術館

 美術史Ⅰ・Ⅱ 

授業のなかでは、実地に美術館、博物館の展覧会を鑑賞し、実作品をとおしてその歴史的背景を勉強します

準備中3

準備中 

 美術教育

 美術の素養がある人はこの世にたくさんいます。美術系の大学を卒業していなくても大きな油彩画を描いて●●会に出品している人だけでも全国にたくさんいます。では、その人たちが小中高等学校へ行って子どもたちに教えることが出来るでしょうか。
 絵が得意な人が絵を教えることは出来るでしょう。美術の知識が豊富な人がそれを教えることは出来るでしょう。他の分野も同様です。
 では、その人たちは「なぜ全員が図工や美術を学ぶ必要があるのか?」この問いに答えられるでしょうか。子どもたちの中で将来アーティストになる人はごく少数。ほとんどいないと言っても良いくらいです。「先生、どうして私たちは図工や美術をする必要があるんですか?」この問いに答えられなければいけません。こう考えてくると、まずは「なぜ図工や美術を学ぶのか」即ち普通教育における美術教育の目的を考えなければいけません。

内容論

内容論

「初等科図画工作」「美術理論」などの授業で図画工作科や美術科、高等学校芸術科美術の基礎となる知識や技能を身につけます。

教育論

教育論

「教科教育法図画工作」「美術科教育法Ⅰ〜Ⅳ」などで、美術教育の理念・目的・内容・対象・歴史・制度・方法などを学びます。

卒業研究

卒業研究

美術教育への自己の問題意識からテーマを絞って、調べてまとめたり教材研究をしたりします。上掲写真は「カードを用いた鑑賞学習」をテーマとした卒業研究の展示です。