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本学への寄付

令和7年度「医療福祉経営教育プログラム」を開催しました(やまぐちリカレント教育プラットフォーム)

プログラムの振り返り
「医療福祉経営教育プログラム」(担当教員:大学院東アジア研究科・角田由佳教授)

 この度、やまぐちリカレント教育プラットフォームにおいて、文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業 ~やまぐち地域人材育成維新プラン~」の一環として、「医療福祉経営教育プログラム」を開催いたしました。
 令和7年11月1日(土)から12月13日(土)にかけて、隔週土曜日開催の全4日間、計7科目の講義とワークショップを実施し、山口県内の医療機関・福祉施設等の経営層やリーダー層の皆様約30名の方にお忙しいなか参加頂きました。
 本プログラムの実施報告を、各日の様子とともに振り返ります。

【1日目】11月1日(土)

初日は、山口県内における医療・福祉の現状と課題を俯瞰しました。以下の2つの講義により、少子高齢化が進む地域において、医療と福祉が一体となった「複合体」としての経営戦略がいかに重要であるかを学び、持続可能な地域ケアのあり方について理解を深めました。

  • 講義1-1: 県内の医療福祉の動向 【講師:土屋 佳彦 氏(山口県健康福祉部次長)】
  • 講義1-2: 経営戦略としての医療福祉複合体 【講師:篠原 栄二 氏 (済生会 保健・医療・福祉総合研究所 担当顧問)】

【2日目】11月15日(土)

2日目は、現場のマネジメントに焦点を当てました。以下の2つの講義により、在宅医療・介護現場でのスムーズな多職種連携のポイントや、深刻化する人手不足に対応するための「人材育成と活用」について実践的な知見を共有するとともに、職員のモチベーション向上や組織の活性化についての手法や考え方を学びました。

  • 講義2-1: 在宅医療と介護の多職種連携 【講師:横山 正博 氏 (山口県立大学社会福祉学部 教授)】
  • 講義2-2: 医療福祉施設における人材育成と活用 【講師:大林 由美子 氏 (山口赤十字病院 副院長 兼 看護部長)】

【3日目】11月29日(土)

3日目は、制度理解と最新テクノロジーがテーマとなりました。以下の2つの講義により、今後の介護保険事業経営の指針を確認するとともに、医療福祉業界でも不可欠となっているDXの活用事例を学習。業務効率化と質の向上を両立させるためのヒントを探りました。

  • 講義3-1: これからの介護保険事業経営 【講師:岩本 昌樹 氏 (社会福祉法人 くだまつ平成会 理事長)】
  • 講義3-2: DXを活用した医療福祉経営 【講師:須原 誠 氏 (元駐日エストニア共和国大使館特別補佐官)】

【最終日】12月13日(土)

最終日は、これまでの学びをアウトプットする総仕上げとして、BSC(バランス・スコアカード)を用いたワークショップを実施しました。講師:原田 博子 氏(山口大学大学院人間社会科学研究科 非常勤講師)による講義の後、施設種別に3つのグループに分かれ、グループワークを行い、組織の課題を「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4視点から分析しました。その後、グループ内で具体的な経営改善プランを策定し、最後に発表を行い、互いに示唆を得ることとしました。

  • 演習: BSCを活用した経営改善プラン作成・発表

※以下、グループワークの様子

おわりに

 本プログラムで得られた知見が、各医療福祉施設・事業所等での実践に活かされ、山口県の医療福祉サービスの更なる向上につながることを切に願っております。
 ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。あわせて、参加者の学びを支えてくださった関係機関の皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。

 

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