EURETINA Congress 2025 Paris 学会報告
T先生
2025年9月4日~7日にフランス・パリで開催された第25回 EURETINA Congress に、山口大学眼科から3名が参加いたしました。EURETINAは欧州最大の網膜疾患学会であり、世界各国から臨床医や研究者が集まり、最新の知見をめぐって活発な議論が行われていました。
学会では、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症・黄斑浮腫、AIを用いた網膜画像解析、遺伝性網膜疾患など、多岐にわたるセッションが開催されました。特にAIを用いた網膜画像解析では、近年のディープラーニング技術の進歩により、疾患の診断支援のみならず、予後予測や治療反応性の解析にも応用が広がっており、臨床現場への実装が現実味を帯びてきていることを実感しました。また、遺伝性網膜疾患に対する遺伝子治療や新規デバイス開発に関する発表も多く、今後の眼科医療のさらなる発展を感じました。欧州では日本と異なり、加齢黄斑変性の中でも萎縮型の割合が高く、萎縮型に関する発表が多く見られた点も印象的でした。特に implantable miniature telescopeについては日本ではあまり聞く機会がなく新鮮でした。
学会の合間には、セーヌ川沿いの散策やオルセー美術館、エッフェル塔など、パリならではの歴史と芸術に触れる機会にも恵まれました。街全体が美術館のような雰囲気で、文化の豊かさを肌で感じることができました。また、日本の他大学の先生方や欧州で活躍されている日本人の先生方とも交流でき、大変有意義な経験となりました。
今回の学会参加を通じて、世界最先端の研究動向に触れるとともに、自身の今後の成長のための多くの示唆を得ることができました。得られた知見を日々の診療や研究に還元していきたいと思います。


