山口大学研究データポリシー
山口⼤学では「山口大学研究データポリシー」を制定し、山口⼤学における研究データの管理ならびに公開および利活⽤の原則を定めました。
本学では、研究データを適切に管理し、可能な限り公開し利活用に供する活動を行っています。
- 山口大学研究データポリシー(令和6年4月1日施行)
- 山口大学研究データポリシーの運用について(令和6年4月1日施行)
研究データの公開にあたっての注意点
研究データを公開するかどうかの判断は研究者自身で行う必要がありますが、以下に例示する研究データについては公開できない場合、また特に慎重な取扱いが必要となる場合があります。ご留意ください。
- 共同研究者との合意ができていない場合
- 共同研究契約等で公開に制限がある場合
- 研究活動の過程において収集された情報であっても、他者に帰属する著作物を含むもの
- 人体への影響のあるもの、個人情報、診療データ 、教育データ等
- 法令によって保護される知的財産に係るデータ(特許権、意匠権、商標権、著作権、育成者権等のあるもの、営業秘密である治験データ等)
- その他上記以外で、他者に帰属、若しくは、他者と共有するデータ、あるいは、本学若しくは他者の名誉にかかわるデータ等
公開するデータの判断の流れ
各種分野リポジトリ・商業リポジトリでの公開について
「リポジトリ」(repository)とは「各種のデータを保管・管理する場所」という意味で、「データリポジトリ」とは、研究データを保管し、インターネット上で公開する場のことを言います。「データアーカイブ」と呼ぶ場合もあります。
データリポジトリには大きく分けて、特に研究分野を指定せず、幅広い分野のデータを公開しているもの(汎用リポジトリ)と、特定の研究分野に特化したもの(分野別リポジトリ)の2種類があります。
データリポジトリには大きく分けて、特に研究分野を指定せず、幅広い分野のデータを公開しているもの(汎用リポジトリ)と、特定の研究分野に特化したもの(分野別リポジトリ)の2種類があります。
また、学外サービスを利用することとなるので、
手続きが必要です。
分野別リポジトリの例 |
分野 |
詳細 |
運営 |
NDBCヒトデータベース |
医学系 |
基礎医学研究や臨床研究、ゲノムコホート研究など、ヒト由来試料を用いた研究から産出されるデータ(ヒトデータ)を保管・共有するためのデータベース |
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)NBDC事業推進部(NBDC) |
情報学研究データリポジトリ |
情報学系 |
民間企業や大学等研究者から受け入れた各種のデータセットを研究者に提供するためのデータベース。 |
国立情報学研究所(NII)データセット共同利用研究開発センター(DSC) |
SSJデータアーカイブ
(SSJDA) |
社会学系 |
労働調査、社会調査の個票データ(個々の調査票の記入内容。マイクロデータ)を収集・保管するためのデータベース。 |
東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター |
データリポジトリの選択は、ご自身の研究内容やデータ公開の目的、研究助成期間の公開用件、投稿先のポリシー、などの各種要件に沿って検討し、使い分ける必要があります。どのようなデータリポジトリがあるかは、以下のサイト等で検索することができます。
山口大学学術機関リポジトリ(YUNOCA)での研究データ公開について
※調整中です。
データ管理計画(DMP)作成
データ管理計画(Data Management Plan:DMP)とは
データ管理計画(以下「DMP」)とは、研究プロジェクト等における研究データの取扱いを定める計画のことで、具体的には、データの種類・フォーマット、アクセス・共有の方針、データの保管方法等を記載します。
海外では、多くの資金提供機関が、研究助成申請時にDMPの提出を求めています。科学研究費助成事業においても、2024年度より、全研究種目で交付申請時にDMP作成が必須となっています。
助成機関のDMP
参考資料
研究者のための研究データマネジメント
JPCOAR研究データ作業部会作成(2020.10公開)。大学や研究機関等に所属する研究者の方に向けて作成された教材集。教材は、研究データ管理の場面に応じた12のテーマ別に分かれており、1)
研究者自身が本教材によって必要な知識を得るほか、2) 研究支援者が、各機関の研究環境やニーズに応じた形で本教材を加工し、研究データ管理サービスを提供することを想定している。
はじめての研究データ管理 : 研究室の日常から
九州大学附属図書館作成 (2021.6公開)。国立大学図書館協会の「オープンサイエンスの推進に向けた先導的事業」(令和 2 年度)の予算措置を受け、研究データ管理・公開に関する研究者への啓発活動に用いる e ラーニング教材として製作されたもの。動画メインで、1本ずつが短く、身近な事例から研究データ管理の必要性を啓発しており、親しみやすい内容。
Encourage Your Research Journey
千葉大学アカデミック・リンク・センター(ALC)と千葉大学附属図書館の協働作成(2021公開)。学部3・4年生~大学院生に対するRDM教育のスタートラインにすることをコンセプトとして開発された。内容は今後も充実されていく予定。学部生を主ターゲットにし、オンラインで授業課題を解いたり、レポートを書いたり、調べものを行ったりするための各種サポートを集約したポータル・サイト
Encourage Your e-Learningもある。
お問い合わせ
学術研究部 研究推進課 研究助成係
E-mail:sh054@yamaguchi-u.ac.jp
内線:5954