平成27年7月3日(金)に第4回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「ぶち教えちゃる!大学職員の仕事―大学職員の先輩に聞いてみよう―」が開催された。4回目の開催となるSLPは、57名(学生49名、教職員8名)が参加した。定員を大きく上回る参加者となり、総合図書館アカデミック・フォレストの全面を使って行われ、熱気と活気に満ちたものになった。

 冒頭、朝日 孝尚 大学教育センター長より開会の挨拶があり、総合司会の林 透 大学教育センター准教授より、SLPの趣旨とともに山口大学職員の自校出身者の比率などについて説明があり、また、正課外教育プログラムシラバスについて紹介があった。

第一部の話題提供では、学生支援部教育支援課総務係の重松さんより、まず、ご自身の出身地や学生時代のころについて、笑いを交えながら紹介があった。次に、大学職員を志望した動機や試験勉強について話があり、特に苦手な面接を克服するために、とにかく人前で話すことに慣れることが大切であることを自身の経験を踏まえて紹介された。次に、採用後に配属された医学部と学生支援部について具体的な仕事の内容を示しながら、その大変さや、やりがいについて話があった。

 次に、情報環境部情報企画課情報企画係の東さんからは、まず大学生活について、自身が取り組んだ研究テーマや課外活動などについて紹介があり、就職活動については卒業当初、塾講師として就職した後、やりがいのある仕事ではあったもののワーク・ライフ・バランスを重視して大学職員に転職し、現在の仕事に満足しているとの紹介があった。

 第二部のダイアローグでは、冒頭、グループ(またはペア)でのワークを行い、学生同士の積極的な発言をみることができた。第二部後半では、話題提供者のお二人の他に、学生支援部教育支援課よりさらに2名(篠田 和也 教育企画係長、田中 凡子 総務係員)を迎えてフロアーとの双方向で質疑や意見交換が行われた。質疑等に応答した職員からは、大学職員の仕事についてはもちろんのこと、就職や転職、現在、注目されているワーク・ライフ・バランスについて非常に示唆的な意見が述べられた。

また、学生からは、「大学職員の方から話を聞く機会はあまりないので良かった」との声があり、学生にとっては、キャリアや社会人としてのイロハについて学ぶことができた機会となった。この度のSLPは、大学職員という学生にとっては最も身近な社会人より、貴重なキャリア学習の機会を提供いただいたことで、キャリア教育としても有効であったことが学生の反応からみることができた。今後もこのような場面での大学職員の活躍が期待されるとともに、いわゆるSD(スタッフ・ディベロップメント)の一環としても効果が認められることを感じさせるものとなった。

最後に、林 透 大学教育センター准教授よりクロージング(チェックアウト)としての振り返りが行われ、平尾 元彦 学生支援センター教授より、閉会の挨拶があり、本日のまとめと就職活動等への激励の言葉が述べられた。