2021年3月26日(金)午後、共育ワークショップ2021「今、改めて『学生参画』について考えてみよう!」をオンライン開催し、学生スタッフによる司会進行で行われました。約50名の参加があり、全国から大学生、大学教職員のほか、高校教員など多様な方が参加されました。

 山口大学では、教員・職員・学生が協働して教育学習を充実していくことを目標に、共育ワークショップを2013年度から実施しています。その成果の一つとして、2017年3月には、全国学生祭典『学生FDサミット2017春』を山口大学主催で行いました。近年、我が国でも、国際的動向の影響を受けながら、教育の内部質保証の観点から、学生が教育システムの構成員として参画する動きが広がりつつあり、今回、改めて「学生参画」について考える機会を設けさせていただきました。

 当日は、我が国の大学教育において「学生参画」を推進してきた第一人者である富山大学 橋本 勝先生を講師にお招きし、富山大学1年生との対話型での基調講演のほか、本学の教学マネジメント室・学生スタッフ、共同獣医学部の学生代表経験者、さらには、宇都宮大学の学生発案型授業プロジェクトのリーダー学生による話題提供、さらには、フロアとの意見交換を通して、現状と課題を見つめながら、今後の学生参画を展望しました。

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2020年3月23日(月)開催

山口大学・共育ワークショップ2020『直接評価×間接評価のチャレンジ~どうすれば、学生の自己評価能力が高まるか~』

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 2019314日(木)午後、共育ワークショップ2019「多様化社会において必要とされるコンピテンシーとは ~高大接続・社会接続の観点から~」を山口大学大学会館2階会議室(吉田キャンパス)にて開催し、学内外から68名(学内31名(教職員26名、大学生5名)、学外37名(教職員等33名、高校生4名))が参加した。共育ワークショップは、大学教育センターが主催し、大学の教育(共育)について、学生、教職員が一緒になり、様々な観点から語りあい、考えるというコンセプトで、2013年度から始まり、今年で6年目となる。今回は、昨年度の高等学校関係者(教員・生徒)を交えた取組から更に発展させ、大学関係者、高等学校関係者、企業・行政関係者が一緒になって、教育について考える場づくりを企画した。なお、本ワークショップは、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)事業成果交流会として開催した。

 はじめに、福田 隆眞 理事・副学長(教育学生担当)より開会挨拶があり、昨今の多様化社会において、大学関係者同士だけでなく、高等学校関係者や企業・行政関係者を交えながら、次代を担う人材の育成のあり方等について対話する今回のワークショップへの期待が述べられた。

 まず、株式会社ザメディアジョン・リージョナル代表取締役 北尾 洋二 氏より「『巻き込む力』を育むには ~企業家(起業家)からのメッセージ~」と題し、基調講演があった。冒頭、他人事を自分事にできることが大事であり、他人に責任を押し付けることなく、自分と他者との関係性を考えながら行動することの必要性を指摘した。さらに、社会の価値観が大きく変容し、流動化・先鋭化の時代の中で、自分自身の目的が明確であるとともに、従来の枠組を超えて戦略的に活動していく柔軟性が必要であると述べた。その中で、発信力・伝える力を身につけるとともに、いかに新しい価値を創造して期待感を醸成するかが、人を巻き込むために重要な事項であると述べた。そういう意味において、自己肯定感以上に、「自己有用感」を育むことが大切であると主張した。

 次に、熊本北高等学校教諭 溝上 広樹 氏より「『探究する力』を育むには ~高等学校現場からのメッセージ~」と題し、基調講演があった。高等学校教諭として、授業改善を行う意味や課題研究を通した生徒の深い学びに接してきた経験を紹介しながら、「探究心が高まるときはどんなときか」という問いをフロアに投げ掛けた。その後、高校生の生物科目での探究活動の事例を紹介しながら、「ミッション」「アイデンティティ」「信念」「コンピテンシー」「行動」「環境」のそれぞれのベクトルが一致すると、生徒の探究が進むことを「玉ねぎモデル」を基に解説 した。さらに、テーマ設定の工夫として、ファシリテ―ショングラフィックを用いたアイデアの見える化や論文の輪読などを紹介した。最後に、校内研修の設計や熊本県内でのアクティブラーニング型授業研究会の活動を紹介した。

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 前半の最後として、山口大学 大学教育機構 大学教育センター 林 透より「山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)からのメッセージ」と題し、事業成果報告があった。YU-AP事業として2018年度に取り組んできた内容を紹介するとともに、事業終了後に向けた今後の課題に言及した。また、採択時から5年の月日が流れ、大学教育を取り巻く環境が大きく変化する中で、20142016年度にかけて、学内体制・環境整備や学生参画型意識醸成に重点を置きながら事業のスタートアップや他機関への波及効果を進めてきたが、2017年度以降は高大接続による相互交流やチームAPによる採択校同士の連携に重点がシフトしてきた状況を説明した。その中で、共育ワークショップの意味付けも、従来の教職学協働を主眼としたものからステークホルダー協働を重視するものに変容しつつあると説明した。

 後半のSDGsカードによるワークショップ「2030年多様化社会を見つめ、必要とされるコンピテンシーについて考えてみよう!」では、学校法人 広島城北学園 広島城北中・高等学校教頭 中川 耕治 氏、Communication Lab, Beyond words代表 希美江 氏のファシリテーションのもと、SDGsカードゲームを繰り広げ、国連が定めた持続可能社会のための17の目標の意味を理解し、2030年に向けて自分たちが何をしなければならないのか、どのようなコンピテンシーを身につける必要があるのかについて考えた。高校生・大学生から大人まで幅広い職種と世代の交流を通して、各グループに課せられた目標の達成を目指して、参加者一同、真剣かつ楽しくゲームを体験した。参加者アンケートでは、「高校生、大学生の皆さんと一緒のワークは新鮮でした。また参加させていただきたいです。」「カードゲームは大変示唆に富むものでした。」といった感想が多く、大変好評であった。

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 最後に、菊政 勲 大学教育機構 大学教育センター長より閉会挨拶があり、基調講演やグループワークの要点を振り返りながら、外部講師の方々への労いの言葉があった。

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2019年3月14日(木)開催

山口大学・共育ワークショップ2019『多様化社会において必要とされるコンピテンシーとは~高大接続・社会接続の観点から~』

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 2018315日(木)、共育ワークショップ2018「みんなで教育(共育)について語ろう! ~大学と高等学校による授業協奏曲~」を本学共通教育棟(吉田キャンパス)にて開催し、学内外から90名(学内38名(教職員27名、大学生11名)、学外52名(教職員31名、大学生6名、高校生14名、高専生1名))が参加した。共育ワークショップは、大学教育センターが主催し、大学の教育(共育)について、学生、教職員が一緒になり、様々な観点から語りあい、考えてみるというもので、2013年度から始まり、今年で5年目となる。今回は、201412月公表の中央教育審議会答申『新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)』を受け、高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革が進み、20163月『高大接続システム改革会議「最終報告」』のほか、学習指導要領が大きく変わろうとしている中で、生徒や学生の確かな学力を育成することを目的に、「主体的・対話的で深い学び」を促すアクティブ・ラーニングの視点による授業改善が学校種を超えた共通テーマとなっており、大学関係者と学校関係者が一緒になって、教育について考える場を提供した。なお、本ワークショップは、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)中間成果交流会として開催した。

 はじめに、岡 正朗 学長より開会挨拶があり、近年の高大接続改革の重要性に言及しながら、大学生や高校生を交えて授業のあり方等について対話する今回のワークショップへの期待が述べられた。

 1限目:基調講演では、認定NPO法人カタリバ代表理事 今村 久美 氏より「生徒・学生が輝く『学び』とは」と題して、今村氏自身の高校生時代や大学生時代の経験を紹介しながら、高校生と大学生のナナメの関係を活かした対話の場「カタリ場」を発案した経緯などを話し、現在の若者への期待や可能性についてメッセージを送った。山口県内で実施している「カタリ場」に関わっている山口県立大学生との本音トークや、「カタリ場」を受講した山口県立西京高等学校の高校生からの感想など、盛りだくさん内容が提供された。

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 2限目:大学×高等学校による模擬授業では、山口大学、徳山大学、山口県立西京高等学校、野田学園高等学校の教員から、それぞれ趣向を凝らしたアクティブ・ラーニング型授業が提供された。参加者は事前に希望した授業を各教室に分かれて受講した。山口大学 藤井 克彦准教授の模擬授業では、微生物バイオテクノロジーの学術的概念や現実社会での微生物の生態など、最先端の研究内容を学んだ。徳山大学 なかはら かぜ教授の模擬授業では、4コマ漫画を作図するというワークが課され、ストーリー展開を考えながら、自らの考えをイラスト化するという授業を体感した。山口県立西京高等学校 和田 将太 先生の模擬授業では、授業中は英語のみによるグループ対話・質疑応答に終始し、子供のときの自らの経験などを英語で表現する授業を体感した。野田学園高等学校 河本 順康 先生の模擬授業では、三角形の重心 ・内心・外心・垂心について、正三角形、二等辺三角形、直角三角形の3グループに分かれ、ジグソー法を活用した相互学習を体感した。

 3限目:ダイアログ・セッションでは、山口大学 大学教育機構 大学教育センター 林 透准教授のファシリテーションのもと、11グループ(1グループ56名)に分かれ、模擬授業を受けた感想や気づきを話し合いながら、「大学の授業への期待や要望」「高等学校の授業への期待や要望」についてリストアップした。最後に、「大学の授業への期待や要望」「高等学校の授業への期待や要望」のうち、最も大事だと思ったアイデアをスケッチブックに書き出し、全体発表を行った。各グループから 高校生または大学生が代表して積極的に発表する姿が印象的であった。「考える楽しみを感じられる授業」「将来やりたいことが見つかるような興味が持てる授業」「色々な価値観や意見が知りたい、柔軟に考えたい」「答えのない活動をする中で自分の考えを自由に共有できる空気づくりが大切」「アウトプットする機会が欲しい」「(生徒と教師が、)授業を一緒に作る」などの提案があり、今後の大学や高等学校の授業充実に役立てることとした。

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 最後に、福田 隆眞 副学長より閉会挨拶があり、今後もこのような大学と高等学校の交流の機会を作っていきたいとの言葉が述べられた。

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2018年3月15日(木)開催

山口大学・AP事業中間成果交流会 共育ワークショップ2018『みんなで教育(共育)について語ろう!~大学と高等学校による授業協奏曲~』

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平成28年9月26日(月)、吉田キャンパス総合図書館アカデミックフォレストにおいて、学生FDサミットプレイベント企画・共育ワークショップ2016「みんなで大学の教育(共育)について語ろう!」を開催し、学生・教職員56名が参加しました。

詳細は、山口大学ホームページに掲載されています。

 9月28日(月)午後、創基200周年記念・共育ワークショップ2015「みんなで山大の教育(共育)について語ろう!」は、同大学の教員・職員・学生66名を集め、総合図書館・アカデミックフォレストにて開催された。冒頭、岡 正朗 学長より開会挨拶があり、会場一杯に集まった参加者に向けてエールを送り、教職学協働によるシラバス提案への期待を述べられた。また、林 透 大学教育機構大学教育センター准教授より、本ワークショップは教員・職員・学生による共育の場づくりを目的としていること、さらには、本学の教育理念である「発見し・はぐくみ・かたちにする 知の広場」に基づいたシラバス提案を狙いとしていることについて趣旨説明があった。

 前半では、曽根健吾 横浜国立大学 大学教育総合センター助手より、『大学での学びを変える、学生が変える』と題して基調講演があり、参加者同士のアイスブレイクを挟みながら、授業に関心を持てない学生が相当数存在する現状の中で、学ぶことにより関心を持つことで、大学生活そのものが充実し、自らの成長に繋がることを伝えるとともに、学生時代を過ごした東洋大学での学修支援、現在の横浜国立大学での学生発案型授業を紹介しながら、学生と教職員が協働して教育改善を行うことで大学教育を変えられると訴えた。その後、グループワークセッションに移り、林 透 大学教育機構大学教育センター准教授による「シラバス設計の事始め」と題したオリエンテーションを経て、グルールワーク『あったらいいな、こんな授業』「みんなでシラバスを作成してみよう!」では、教員・職員・学生協働の10チームがシラバス作成とグラフィック・デザインに挑んだ。

 後半のポスターセッションでは、5グループごとの2班に分かれ、班ごとで各グループがシラバス及びグラフィック・デザインの内容を発表し、各班でのベストシラバスを選んだ。その後、各班から選ばれたベストシラバスの2グループが全体発表を行った。今回は、教職学協働チームが一緒になって発表する風景が印象的であり、「山口探検し隊」「コミュニケーションが世界を変える!」「タメグチ○○検定」「空き家政策学」など、学生自らが関心テーマを設定するオーダーメイド型、地域をフィールドした実地型の授業科目が目立ち、共通点が感じられた。最後に、纐纈 厚 理事・副学長より閉会挨拶があり、「共育」の言葉が定着したことに触れながら、本ワークショップで試みられた学生発案を取り入れた授業設計・実践への期待が述べられた。

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