平成2782日(日)に第5回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「山大流・学生参画型FDのこれまでとこれから~ビジョンを輝きあるものに~」が開催された。5回目の開催となる本SLPでは、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)事業の一環にもなっている"学生の声"をより反映させるための一つの取組として活動しているYC.CAMのメンバーが参加の中心となり、よりよい山口大学を創るためのビジョンについて語り合った。

 本SLP前半部では、大学教育センター 林透 准教授より、第5SLPシラバスに基づき、今回のねらいや特に重視しているポイント(涵養するべき、教育理念に基づく汎用的能力)について説明があった。続いて、「山大流・学生参画型FDのこれまでとこれから~ビジョンを輝きあるものに~」と題して、話題提供が行われた。話題提供では、山口大学の教育理念に立脚した山大流の学生参画型FDについて参加者とともに共有し、共通の認識として確認し合った。そして、廣中レポート(文部省報告書「大学における学生生活の充実方策について(報告)―学生の立場に立った大学づくりを目指して―」平成126月)に込められた大学教育のパラダイムシフトの考え方について、学生の視点、正課外教育、学生参画に絞って説明があった。当該レポートを取りまとめたのが廣中平祐 元山口大学学長であり、そのDNA(精神)を継いでいくことの重要性と、近代日本の揺籃である山口の地のDNA(気概)を先見性・洞察力・持続力・完遂力として述べられた。話題提供は、質疑応答や映像資料が活用されたプレゼンテーションが行われ、参加者のインプットとアウトプットがバランスよく取り入れられており、充実した学びの空間となった。

 後半部では、話題提供を行った林 准教授と参加者全員での対話が行われた。まず、話題提供について参加者から簡単な感想が述べられた後、私たちは何をするべきなのか(したいのか)?、山大のデキルのために何ができるのか?など不断に自身に問いかけるべき点について意見が交わされた。続いて、話題提供でも投げかられた、「あなたは、YC.CAMの活動を通して自分自身をどのように活かしたいと思っていますか?」について参加者一人ひとりから意見が述べられた。新しい体験や広い視野を得ることで、自身の成長につなげたいという意見やあらためてこうした問いに取り組むことで、これからの活動をより深めていきたいなどの決意が述べられた。今後、学外に出る機会のあるYC.CAMメンバーにとっては自身と活動を振り返り、新しい一歩を踏む出すための貴重な機会であったことが感じられるSLPとなった。