平成27年12月4日(金)に第7回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「図書館における学修支援について考えよう!」が開催された。 今回のSLPでは、図書館情報学がご専門の三重大学 附属図書館研究開発室の長澤多代 准教授をお迎えして、図書館における学修支援について基調講演をいただき、意見交換等を行った。

 冒頭、大学教育センター 林透 准教授より、第7回SLPシラバスに基づき、今回のねらいや特に重視しているポイント(教育理念に基づく涵養するべき汎用的能力)について説明があった。 続いて、「図書館における学修支援の可能性」と題して、長澤 准教授より基調講演があった。基調講演では、近年全国的に進められている大学教育改革を背景として、大学図書館の機能強化や情報リテラシー教育について説 明があった。情報リテラシー教育の枠組みとして、5つの領域(印象付け、サービス案内、情報探索法指導、情報整理法指導、情報表現法指導)について各種の 先進的な事例など具体例が挙げられ、各領域に関する理論と実践について紹介があった。

 後半部では、長澤 准教授への質疑応答をはじめ講師と参加者、または参加者同士で活発な意見交換が行われた。主な意見として、基調講演で説明があった「印象付け(領域1)」 について、参加者それぞれの世代において図書館に対する印象の違いがあることが明確になり、近年の大学図書館の機能強化が進んでいることが感じられた。他 に、多様な情報資源へのアクセス窓口としての学生スタッフやフロアワーク(配架作業や巡回作業など)について、山口大学総合図書館での現状や今後の取り組 みへのアイデアなどの意見が交換された。

 最後に、叶井寛一郎 学術情報課 課長より閉会の挨拶があり、今後も積極的に先進的な事例などを参考にし、図書館の機能強化、図書館における学修支援を進めていくことについて話があった。

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