平成28年11月18日(金)、30日(水)、12月14日(水)に第2~4回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)【ラーニング・スキル開発】「問題解決のためのデータ解析」シリーズが開催された。このシリーズは、学生が主体的・能動的に学ぶための「ラーニング・スキル」の中でも、特に問題解決に関わるデータ解析スキルの修得を目指したものである。それらを修得することで、正課教育での学びをより豊かなものにするとともに、各種の正課外活動でもスキルを活用して深い学びへとつなげることを期待するものである。
 シリーズはこれまで3回開催されており、各回とも大学教育センター 斎藤 有吾 助教(特命)による実習形式の授業により、現実の問題解決プロセスに有用なコンピュータースキルとデータ解析スキルが基本から応用まで扱われた。授業の前半は斎藤助教が講義・分析の実演を行い、その後学生が与えられた実習課題を、ExcelやRといった統計解析ソフトを操作しながら解くという講義と実習のサイクルをベースとした。そして授業の後半では学生がそれまで学んだスキルや考え方を統合的に用いる必要があるような実習課題に挑戦した。実習課題は講義内容と完全にリンクしており、また講義内容よりも少しレベルの高いものが与えられた。つまり、単なる暗記では解けず、それまで学んだことを結びつけたり、別の場面で使用できるように工夫したりするといった高次の認知的活動が要求されるような課題に学生は取り組んだ。それを通して、講義内容を確実に修得するとともに、深い理解へとつながることを目指した。
 シリーズ3回を通して計40名弱の参加があり、毎回のアンケートにおける満足度はほぼ100%ポジティブなものであった。自由記述の感想として、「とてもわかりやすくて面白かった」「宿題で復習ができるのも楽しい」「自分の知らないことばかりだった」「いろいろな資料をつかって、もっとエクセルを活用してみたいと思った」「非常にわかりやすく、次回も受講したい」と好評を博した。これを受け、さらにスキルアップを目指してシリーズの継続を行う予定である。

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