2017年10月アーカイブ
第7回・第8回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)【ラーニングスキル開発】『プレゼンテーション入門講座~プレゼンテーションの基本的な作法とコツをつかめ!~』を開催いたします!
『アクティブ・ラーニング(AL)ベストティーチャー表彰記念FD・SDワークショップ~第1回ALベストティーチャーによる模擬授業~』を開催しました!
平成29年9月26日(火)に、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)『アクティブ・ラーニング(AL)ベストティーチャー表彰記念 FD・SDワークショップ~第1回ALベストティーチャーによる模擬授業~』が、学内外から合計52名(学内33名(教職員31名、学生2名)、学外19名(教職員19名))の参加者を集めて、本学吉田キャンパス共通教育棟15番教室(アクティブ・ラーニング教室)にて開催された。本ワークショップは山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)の一環として実施された。
冒頭、菊政 勲 山口大学 大学教育機構 大学教育センター長より開会挨拶があり、本学では、アクティブ・ラーニング型授業の優れた取組を表彰する「アクティブ・ラーニング(AL)ベストティーチャー表彰制度」を創設し、平成28年度に最初の受賞者(5科目・10名)を表彰し、今回のワークショップでは、第1回ALベストティーチャー受賞者による模擬授業を体感し、改めて、「アクティブ・ラーニングとは何か」、「アクティブ・ラーニングを通した学生の学び・成長」について考えてみたいとの趣旨説明があった。
まず、模擬授業Part1では、上田 真寿美 山口大学国際総合科学部教授より、「深い学びにつなげるアクティブ・ラーニング型授業『山口と世界』」と題して、アクティブ・ラーニング型授業『山口と世界』初回の模擬授業を行っていただいた。授業のオリエンテーション時における学生との関係づくりを大切にし、受講生全員の名前を読み上げて出席を確認した後、グループメンバー同士の自己紹介やチームづくりのポイントを説明された。このほか、授業の到達目標に関連して『山口と世界』コモンルーブリックの観点の説明や、グループごとの活動記録に対するフィードバック、さらには、中間発表や最終発表の評価のあり方などについて紹介があった。受講生役の参加者は、実際の授業での配布資料や成果物サンプルを手にしながら、意見交換を行った。
次に、模擬授業Part2では、尊田 望 山口大学非常勤講師より、「「英語が嫌い」から「英語が楽しい」に変えるアクティブ・ラーニング」と題して、アクティブ・ラーニング型授業『English Speaking』導入部分の模擬授業を行っていただいた。冒頭、授業設計の背景の説明があり、学習目標を設定して学ばせることに主眼を置いたシラバスと学習者が自らの学び方に沿って知識やスキルを習得していくことに主眼を置いたシラバスの2種類があることについて解説があった。その後、自己紹介演習、語彙ゲーム、Q&A演習、コミュニケーションゲームと、タイマーによる制限時間内のワークを小刻みに行いながら、教材を通して知っている単語を増やしながら、実際に英語を使って分かるようになる楽しさを実感させる授業を参加者一同が体感し、教室全体が活気ある雰囲気に包まれていった。最後に、教員は教え込むのではなく、学生の学修意欲を引き出すことに集中し、学生に気づきを与えるアクティブ・ラーニング型授業設計のポイントを力説された。
後半の質疑応答・対話のセッションでは、林 透 山口大学 大学教育機構 大学教育センター准教授のファシリテーションにより、参加者に事前配布したダイアローグシートに模擬授業を受講して感じた気づきや疑問点を記入していただいた後、グループごとに、短時間の意見交換を行った。その後、全体の質疑応答に展開し、大人数授業での学生からの意見の引き出し方、グループワークやプレゼンテーションの評価方法、探究型授業におけるテーマ設定や学生によるテーマ検討の指導方法、さらには、英語表現を楽しく学びながら定着に結び付ける指導方法や到達度の目安など、授業実践における具体的かつ詳細な意見交換があった。また、若手教員からはグループワークにおいてうまく行った事例を知りたいという声や高校教員からはルーブリックによる学習評価の適切性に関する意見など、実践に役立てたい、実践での課題解消に結び付けたいという参加者からの真剣な思いが伝わってくるセッションとなった。