2019年5月アーカイブ
第4回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)【キャリア開発】『ぶち、教えちゃる!大学職員の仕事―大学職員の先輩に聞いてみよう―』を開催しました!
2019年5月14日(火)に第4回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)【キャリア開発】『ぶち、教えちゃる!大学職員の仕事―大学職員の先輩に聞いてみよう―』を開催し、学生・教職員 計38名が参加しました。今回は、実際に4年前のSLP『ぶち、教えちゃる!』に参加して職員になられた先輩の話を聞くことができたため、参加した学生にとって自分事としてとらえやすい充実した正課外教育プログラムとなりました。
本プログラムは、4回目となるキャリア開発の講座であり、毎年恒例となった大学職員の仕事について山口大学出身の現役職員による話題提供とダイアローグセッションで構成されています。共催の就職支援室の広報もあり、今年度も定員30名を上回る申し込みがありました。本講座は、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)が進める正課外教育プログラムの一環として開催しています。
冒頭、平尾 元彦 学生支援センター教授より開会挨拶があり、90分間を有意義に過ごせるよう、しっかりと話を聞いてほしいという期待が述べられました。普段から就職支援室で平尾先生にお世話になっている参加者も多く、先生のご挨拶で意気込みに拍車がかかったようでした。また、司会の高林 友美 大学教育センター助教(特命)より、身近な社会人の話を聞くことで近い就職活動だけでなく自分のキャリアを具体的に考える機会として役立ててほしいという趣旨説明が行われました。
第一部の話題提供では、まず総務企画部総務課広報係長の木谷 洋平さんより、13年にわたる山口大学でのキャリアについて、躍動感あるスライドと共に紹介がありました。はじめに、自己紹介と家族・趣味などについてお話された後、大学職員を志望した動機や採用までの道のりについて説明がありました。最初の就職活動では厳しい結果が続いたものの、大学院などで学び、新しい勉強方法によって山口市を含む複数の内定を得たというエピソードには、参加した学生たちも引き込まれていました。次に、採用後に配属された総務部、財務部、医学部などの具体的な仕事の内容を示しながら、その大変さや「幅広い仕事ができる」大学職員のやりがいについてご自身の体験をもとに語ってくださいました。現在広報係長でいらっしゃることもあり、採用に関わる情報についても4年生がすぐに参考にできるよう丁寧に教えてくださいました。
次に、学生支援部国際交流課国際企画係の阿部 絵后さんからは、山口県内での生い立ちや、人文学部時代の学生生活について紹介がありました。ご自身もこのSLPに学生として参加していたと聞いて、親近感を覚える参加者が多かったようです。その後、クイズ形式で国際交流課の仕事について説明が行われ、中国やイギリスなどの海外出張やベトナムのオフィス開所など、国際的な活躍の様子が写真を交えて紹介されました。次に、社会人としての阿部さんの目標について、就職で終わりではなく、日々の仕事や研修・出向などを通して成長し続けるキャリアを示してくださいました。最後にご自身の就職活動について、実際のスケジュールやエントリーシートのことまで具体的にお話してくれました。学生へのアドバイスとして、就職支援室を活用して面接の練習を沢山することを強調されていました。周りの学生の内定が決まる中、第一志望の山口大学のために粘り続けた阿部さんからの「最後まで諦めず、自分の人生を生きてください」という実感のこもった応援メッセージには、心を動かされる学生が多かったようです。
第二部のダイアローグセッションはアクティブ・ラーニングの形式で質疑応答が行われました。話題提供者に更に聞きたいことについて、参加者全員がペアで話し合いながら付箋に質問を書き、全体でシェアされました。木谷さん、阿部さんの両氏は多くの質問に快く対応してくださり、「なぜ山大職員を選んだのか」という問いから議論を深めるだけでなく、採用試験や面接練習のことから、職場の人間関係、休日の過ごし方、将来像まで広く話し合われました。最後にまとめとして、話題提供を行った両氏から、参加した学生たちに向けて、就職活動への熱い激励の言葉が述べられました。
学生からは、「大学職員の方から話を聞く機会はあまりないので良かった」「情報が多く得られ、就職活動の参考になった」との声があり、プログラムの目標通りの機会として活用してもらうことができた様子が伺えました。プログラム終了後にも参加者が木谷さん、阿部さんに個人的に質問をする場面も見られ、大学職員という職への関心だけでなく、社会人として輝いている先輩に習おうとする姿勢が見て取れました。参加者アンケートも好評であったため、来年度以降も引き続き開催する予定です。