山口大学 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)総括シンポジウム・第16回中国四国男女共同参画シンポジウムを開催しました
2025.12.03
12月1日(月)に「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)総括シンポジウム」・「第16回中国四国男女共同参画シンポジウム」を開催しました。
このシンポジウムは、本学が代表機関として他機関と共同で取り組んでいる文部科学省の補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の6年計画の取組が本年度で終了するにあたり、事業を総括することを目的に、KDDI維新ホール会議室を会場に開催したものです。なおこの度は、中国・四国地区の国立大学が持ち回りで開催している「中国四国男女共同参画シンポジウム」と共同で開催しました。
シンポジウムの冒頭では、山口大学 谷澤学長からの開会挨拶に続き、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室の大場亮平室長補佐から来賓挨拶をいただきました。
その後、本事業の実施責任者である山口大学 鍋山副学長より、JST事業に関するこれまでの取組等について報告が行われました。
続いて、鍋山副学長のファシリテートにより、第一部では「地方都市における女性活躍の課題と多機関連携の意義」、第二部では「地方国立大学における女性活躍推進の難しさと意義、その対策について」と題したパネルディスカッションがおこなわれました。
第一部では、JST事業の共同実施機関(山口東京理科大学・宇部工業高等専門学校・UBE株式会社・株式会社トクヤマ)の担当者に登壇いただき、これまでの連携による成果や地方都市ならではの課題等について議論を交わしました。また第二部では、中国・四国地区の国立大学(岡山大学・島根大学・愛媛大学・香川大学)で男女共同参画推進に携わる担当者に登壇いただき、女性活躍推進に関する地方大学ならではの悩みや各大学での先進的な取組等について、説明・情報共有がおこなわれました。
パネルディスカッションの後、本補助事業のプログラムオフィサーである、国立研究開発法人 科学技術振興機構の山村康子氏から全体講評をいただき、最後に山口大学 松野理事から挨拶をいただいたのち、閉会となりました。
シンポジウム全体を通じて、各機関からは、教育機関だけでなく民間企業等においても、地方都市では人材確保自体が困難な状況となっており、その中での女性活躍の難しさが共通の課題として切実に語られました。また、地方に女性を押しとどめる施策ではなく、女性から選ばれる機関になるために、各機関での様々な取組について、有意義な情報共有が行われました。さらには、本補助事業については本年度で終了となりますが、次年度以降も各機関が連携し合い、女性活躍を推進していくことが確認されました。
本シンポジウムは、最終的には60名の参加者に来場いただき、盛会裏に終了いたしました。



