後期研修医日誌③
T先生
青空のもとセミの鳴き声が響く暑い夏も過ぎ、朝夕は肌寒さを感じる季節となってきました。未だ続くコロナ禍ということもあり、いまいち夏らしいことは出来ぬまま、秋の訪れを感じています。
さて、現在は主に角膜疾患を診療する班に所属しています。これまで緑内障班に所属していた時とは打って変わって、外来での検査項目や診察時に重きを置くポイントなど、当たり前ですが、診る疾患が違えば検査や診察も変わってきます。角膜感染を疑えば、角膜の病巣を掻爬して標本を作り、研究室で染色し、顕微鏡で菌体の有無等をチェックして治療方針を検討します。また、大学病院という特性上、他院での加療では反応に乏しい、いわゆる「難症例」にも上級医の先生と一緒に治療に取り組んでいます。さらに、当院では角膜移植も行っているので、手術中の助手から術後の管理まで、系統的に学んでいます。頻度の多い疾患をはじめ、これまで耳にしたことのなかった疾患や、経験したことがない手術まで、数多くの症例について勉強させていただいています。
引き続き、知識と経験、技術を一つひとつ積み重ねていこうと思います。