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共同獣医学研究科4年 松屋純人さんが第46回日本分子生物学会年会で「MBSJ2023サイエンスピッチ優秀発表賞」を受賞しました
共同獣医学研究科4年の松屋純人さん(獣医発生学教室) が、2023年12月6日から8日に開催された第46回日本分子生物学会年会において、MBSJ2023サイエンスピッチ優秀発表賞を受賞しました。
対象となった研究テーマは、「アフリカチビネズミ(Mus minutoides)におけるiPS細胞の樹立と性状解析」です。アフリカチビネズミ(学名:Mus minutoides)は体重3 gほどの小さなネズミであり、世界最小の哺乳動物のひとつとして知られています。実験動物として用いられるマウスは約30 gであるため、アフリカチビネズミはマウスの1/10の大きさしかありません。しかし、アフリカチビネズミについて小さな体に着目した研究は行われておらず、体の大きさを調節するメカニズムにおけるマウスとの違いは明らかになっていません。本研究において松屋さんは、アフリカチビネズミの矮小性の解析ツールとして、世界初となるアフリカチビネズミiPS細胞を樹立しました。さらに、樹立したアフリカチビネズミiPS細胞の性状評価を行うことによって、発展的な研究への応用可能性を示しました。今後、樹立したアフリカチビネズミiPS細胞と発生工学技術を組み合わせ、アフリカチビネズミの矮小性の解析を進めていくことが期待されます。
受賞に対し松屋さんは、「このような賞をいただき非常に嬉しく思うとともに、身が引き締まる思いです。この場をお借りして、ご指導およびご協力いただいた先生方に感謝申し上げます。今回発表できた内容は、これからのアフリカチビネズミに関する研究の基盤となる重要な部分です。樹立したアフリカチビネズミiPS細胞をもとにより詳細な解析を行い、動物種差という観点から哺乳動物の秘密を明らかにするだけでなく、結果の社会還元に努めて参りたいと思います。」と感想を述べています。