活動報告

山口大学基金の寄附活動は、皆様からの温かいご支援により、総額11億5千万円に達しました。山口大学基金に対し深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
皆様からお寄せいただいたご寄附は、寄附目的にそってそれぞれの事業の支援に大切に活用しています。

学長からの謝意学長からの謝意

学長からの謝意

学長
「知の創造としなやかな人材の育成により地域に・世界に貢献する山口大学」
山口大学は9学部、8研究科を擁し、学生1万人以上が在籍する基幹総合大学です。1815年に創設された山口講堂を起源とし、200年あまりの歴史を有しています。明治維新を成し遂げた、新たな世界へのチャレンジ精神を受け継ぎ、12万人以上の卒業生が全国各地、世界各国で活躍しています。
「明日の山口大学ビジョン2030」では、その中心的理念として、「知の創造としなやかな人材の育成により地域に・世界に貢献する山口大学」を掲げています。近年、社会は急速に変化しつつあります。情報化空間と人の生活空間が融合し、高度に情報化された、いわゆるSociety5.0は、人に優しい、豊かな生活をもたらすと期待されています。このSociety5.0に適応し、切り開いてゆくために、理系、文系を問わない分野横断的な素養と、しなやかな思考力をもつことが必要です。
このような人材を育成するために、山口大学では科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした、理数教育に創造性教育を加えたSTEAM教育を実践し、知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びを大事にしています。
山口大学基金は、2015年、創基200周年を記念して創設されました。学生への修学支援を中心に、教育・研究活動、国際交流・地域貢献活動の支援事業を行っています。これまで卒業生、企業・団体、学生のご家族、地域の皆様や教職員等から温かいご寄附を頂き、多くの学生や研究者への支援を行うことが出来ました。特に2020年にはコロナウイルス感染拡大の影響を受け生活が困窮する学生らに緊急給付型奨学金や授業料支援等1億円規模の支援を行うことが出来ました。明日の日本を担う学生らが夢をあきらめることがないよう、また、若手研究者らが安心して研究に打ち込み、その成果を社会に還元して貢献できるように、山口大学基金をさらに充実させ、継続して支援を行って参りたいと思います。
みなさまからのこれまでにお寄せ戴いたご厚意に心から感謝申し上げるとともに、なお一層のお力添えをどうぞよろしくお願い申し上げます。

山口大学長
谷澤 幸生