5月下旬に、『ライティング入門講座(オンライン編)~レポートの書き方の基本的な作法とコツをつかめ!~』(第18回SLP(スチューデント・リーダー・プログラム))を開催し、257名の受講申込がありました。オンライン授業が余儀なく実施され、レポート課題が多く課される傾向がある中で、本講座へのニーズが高く、例年の3倍以上の受講申込となりました。受講者アンケートでは、9割以上の学生から「非常に良かった」「良かった」との回答があり好評であったほか、大学の授業においてレポートの書き方等を習っているかという問いに対して、4割以上があまり習っていないと回答しており、本講座を通した学習支援の更なる充実を図っていきたい。

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 平成28年3月23日(水)に第8回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「ジローさんの迫熱教室 Part2『働く。なぜ?』ジローさんとのダイアローグ」が開催された。今回のSLPでは、これまで1万人以上を面接した人事の専門家である新日鉄住金ソリューションズ㈱の中澤二朗 人事部専門部長をお招きして、「働く。なぜ?」をテーマに講師と学生、学生間でダイアローグを行う「迫熱教室」を行った。

 冒頭、大学教育センター 河島広幸 助教(特命)より、第8回SLPシラバスに基づき、今回のねらいや特に重視しているポイント(教育理念に基づく涵養するべき汎用的能力)について説明があった。続いて、参加学生から「働く。なぜ?」について、自分なりの仕事観やキャリア感覚についての主張を行った。経済学部3年の奥田真也さんからは、名古屋での長期インターンシップの報告に加えて、インターンシップ経験を通して感じた「挫折」と「自信」について紹介し、仕事とは「目的」と「責任」といった主張があった。

 参加学生による主張の後、中澤 人事部専門部長から学生達に対して、様々な問いかけが行われ、活発な議論が展開された。日本における人事制度を歴史的、文化的文脈から解明し、ブラック企業など現在の労働環境に関する各種の課題について新しい切り口での解説があり、積極的な質疑応答が行われた。また、適職と天職の違いについて触れ、天職を見つけることの意義について講師と学生で熱のこもった議論が交わされた。

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 平成27年12月4日(金)に第7回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「図書館における学修支援について考えよう!」が開催された。 今回のSLPでは、図書館情報学がご専門の三重大学 附属図書館研究開発室の長澤多代 准教授をお迎えして、図書館における学修支援について基調講演をいただき、意見交換等を行った。

 冒頭、大学教育センター 林透 准教授より、第7回SLPシラバスに基づき、今回のねらいや特に重視しているポイント(教育理念に基づく涵養するべき汎用的能力)について説明があった。 続いて、「図書館における学修支援の可能性」と題して、長澤 准教授より基調講演があった。基調講演では、近年全国的に進められている大学教育改革を背景として、大学図書館の機能強化や情報リテラシー教育について説 明があった。情報リテラシー教育の枠組みとして、5つの領域(印象付け、サービス案内、情報探索法指導、情報整理法指導、情報表現法指導)について各種の 先進的な事例など具体例が挙げられ、各領域に関する理論と実践について紹介があった。

 後半部では、長澤 准教授への質疑応答をはじめ講師と参加者、または参加者同士で活発な意見交換が行われた。主な意見として、基調講演で説明があった「印象付け(領域1)」 について、参加者それぞれの世代において図書館に対する印象の違いがあることが明確になり、近年の大学図書館の機能強化が進んでいることが感じられた。他 に、多様な情報資源へのアクセス窓口としての学生スタッフやフロアワーク(配架作業や巡回作業など)について、山口大学総合図書館での現状や今後の取り組 みへのアイデアなどの意見が交換された。

 最後に、叶井寛一郎 学術情報課 課長より閉会の挨拶があり、今後も積極的に先進的な事例などを参考にし、図書館の機能強化、図書館における学修支援を進めていくことについて話があった。

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 平成27年9月29日(火)に第6回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「学生参画型FDとピアサポートの今を語ろう!~YC.CAMによる成果報告~」が開催された。第6回SLPでは、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)事業の一環にもなっている"学生の声"をより反映させるための一つの取組として活動しているYC.CAMメンバーによる学外活動についての成果報告を行った。

 本SLP前半部では、大学教育センター 林透 准教授より、第6回SLPシラバスに基づき、今回のねらいや特に重視しているポイント(涵養するべき、教育理念に基づく汎用的能力)について説明があった。続いて、岡山大学、追手門学院大学、広島大学でのイベント参加者より報告があった。最初の報告では、岡山大学 学生・教職員教育改善専門委員会主催「i*See」」について、84名の参加者が大学のグローバル化をメインテーマに全体とグループでの議論を通して、学生にとって本当に必要なグローバル化について意見を出し合ったことが報告された。次に、追手門学院大学 学生FDパレット主催「学生FDサミット2015夏」では、64大学から約500名の教員・職員・学生が参加をし、パネルディスカッションや、グループでの議論が行われたことが報告された。また、YC.CAMが作成したアクションプランが主催者及び参加者の投票にもとづいた優秀アクションプランに選出されたことも紹介された。最後に、広島大学 高等教育研究開発センター主催「シンポジウム『大学と学生』」について、ピアサポートの意義と課題、各大学の事例などについて活発な議論がなされたことが報告された。

 後半部では、曽根健吾 横浜国立大学 高等教育研究開発センター助手よりコメントとアドバイジングが行われた。まず、「i*See」報告については、大学の制度やサポートだけに問題があるのかという問いかけや、グローバル化にいかに対応していくかではなく、グローバル社会のなかでいかに主体的に自分自身を活かしていけるのかという観点が重要になることが指摘され、全体で意見交換を行った。次に、「学生FDサミット2015夏」報告については、より多くの教職員を活動に巻き込み関心をもってもらうための取り組みについてや、自大学と他大学の活動や組織の違いを客観的に捉えることが必要であることが述べられ、全体で議論を行った。最後に、「シンポジウム『大学と学生』」報告について、学生による学生のニーズ調査の必要性や学生同士での支援(ピアサポート)活動に取組むものの姿勢について全体での意見共有を行った。参加した学生からは学外活動で得た気づきや学びを学内での活動に最大限に活かし、さらに山口大学の発展に貢献していきたいとの意気込みが語られた。

  

 平成2782日(日)に第5回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「山大流・学生参画型FDのこれまでとこれから~ビジョンを輝きあるものに~」が開催された。5回目の開催となる本SLPでは、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)事業の一環にもなっている"学生の声"をより反映させるための一つの取組として活動しているYC.CAMのメンバーが参加の中心となり、よりよい山口大学を創るためのビジョンについて語り合った。

 本SLP前半部では、大学教育センター 林透 准教授より、第5SLPシラバスに基づき、今回のねらいや特に重視しているポイント(涵養するべき、教育理念に基づく汎用的能力)について説明があった。続いて、「山大流・学生参画型FDのこれまでとこれから~ビジョンを輝きあるものに~」と題して、話題提供が行われた。話題提供では、山口大学の教育理念に立脚した山大流の学生参画型FDについて参加者とともに共有し、共通の認識として確認し合った。そして、廣中レポート(文部省報告書「大学における学生生活の充実方策について(報告)―学生の立場に立った大学づくりを目指して―」平成126月)に込められた大学教育のパラダイムシフトの考え方について、学生の視点、正課外教育、学生参画に絞って説明があった。当該レポートを取りまとめたのが廣中平祐 元山口大学学長であり、そのDNA(精神)を継いでいくことの重要性と、近代日本の揺籃である山口の地のDNA(気概)を先見性・洞察力・持続力・完遂力として述べられた。話題提供は、質疑応答や映像資料が活用されたプレゼンテーションが行われ、参加者のインプットとアウトプットがバランスよく取り入れられており、充実した学びの空間となった。

 後半部では、話題提供を行った林 准教授と参加者全員での対話が行われた。まず、話題提供について参加者から簡単な感想が述べられた後、私たちは何をするべきなのか(したいのか)?、山大のデキルのために何ができるのか?など不断に自身に問いかけるべき点について意見が交わされた。続いて、話題提供でも投げかられた、「あなたは、YC.CAMの活動を通して自分自身をどのように活かしたいと思っていますか?」について参加者一人ひとりから意見が述べられた。新しい体験や広い視野を得ることで、自身の成長につなげたいという意見やあらためてこうした問いに取り組むことで、これからの活動をより深めていきたいなどの決意が述べられた。今後、学外に出る機会のあるYC.CAMメンバーにとっては自身と活動を振り返り、新しい一歩を踏む出すための貴重な機会であったことが感じられるSLPとなった。

  



 

平成27年7月3日(金)に第4回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「ぶち教えちゃる!大学職員の仕事―大学職員の先輩に聞いてみよう―」が開催された。4回目の開催となるSLPは、57名(学生49名、教職員8名)が参加した。定員を大きく上回る参加者となり、総合図書館アカデミック・フォレストの全面を使って行われ、熱気と活気に満ちたものになった。

 冒頭、朝日 孝尚 大学教育センター長より開会の挨拶があり、総合司会の林 透 大学教育センター准教授より、SLPの趣旨とともに山口大学職員の自校出身者の比率などについて説明があり、また、正課外教育プログラムシラバスについて紹介があった。

第一部の話題提供では、学生支援部教育支援課総務係の重松さんより、まず、ご自身の出身地や学生時代のころについて、笑いを交えながら紹介があった。次に、大学職員を志望した動機や試験勉強について話があり、特に苦手な面接を克服するために、とにかく人前で話すことに慣れることが大切であることを自身の経験を踏まえて紹介された。次に、採用後に配属された医学部と学生支援部について具体的な仕事の内容を示しながら、その大変さや、やりがいについて話があった。

 次に、情報環境部情報企画課情報企画係の東さんからは、まず大学生活について、自身が取り組んだ研究テーマや課外活動などについて紹介があり、就職活動については卒業当初、塾講師として就職した後、やりがいのある仕事ではあったもののワーク・ライフ・バランスを重視して大学職員に転職し、現在の仕事に満足しているとの紹介があった。

 第二部のダイアローグでは、冒頭、グループ(またはペア)でのワークを行い、学生同士の積極的な発言をみることができた。第二部後半では、話題提供者のお二人の他に、学生支援部教育支援課よりさらに2名(篠田 和也 教育企画係長、田中 凡子 総務係員)を迎えてフロアーとの双方向で質疑や意見交換が行われた。質疑等に応答した職員からは、大学職員の仕事についてはもちろんのこと、就職や転職、現在、注目されているワーク・ライフ・バランスについて非常に示唆的な意見が述べられた。

また、学生からは、「大学職員の方から話を聞く機会はあまりないので良かった」との声があり、学生にとっては、キャリアや社会人としてのイロハについて学ぶことができた機会となった。この度のSLPは、大学職員という学生にとっては最も身近な社会人より、貴重なキャリア学習の機会を提供いただいたことで、キャリア教育としても有効であったことが学生の反応からみることができた。今後もこのような場面での大学職員の活躍が期待されるとともに、いわゆるSD(スタッフ・ディベロップメント)の一環としても効果が認められることを感じさせるものとなった。

最後に、林 透 大学教育センター准教授よりクロージング(チェックアウト)としての振り返りが行われ、平尾 元彦 学生支援センター教授より、閉会の挨拶があり、本日のまとめと就職活動等への激励の言葉が述べられた。