ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)シンポジウムを開催しました

本学は、2020年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択され、この度、2021年7月12日にキックオフシンポジウム「持続可能な地方創生を大学と共に実現するには?」を開催しました。

シンポジウムは、新型コロナウイルス感染症の影響が先行き不透明な中、参加者の安全と感染防止を最優先に考え、会場とオンライン配信を併用したハイブリット開催とし、学内のみならず行政や企業、高等教育機関の方々にも多くご参加いただくことができました。

シンポジウムでは、岡学長の挨拶に続き、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室長 三輪善英様より、国内の女性活躍推進に関する動向や女性研究者の現状、本事業を促進する意義についてご説明いただいた後、ダイバーシティ推進室長である鍋山副学長から、本事業に対する山口大学及びやまぐちダイバーシティ推進加速コンソーシアムでの取り組みや成果について報告しました。

基調講演では、筑波大学名誉教授の吉武博通先生より「持続可能な大学・地域創生とダイバーシティ」と題して、統計数字から見えてくる日本社会の問題や、大学が抱える構造的課題、我が国における男女共同参画の現状などを読み解き、個人や組織、地方が共に成長するために必要な視点やダイバーシティを尊重する大切さについて、組織や立場が異なる参加者それぞれに分かりやすく、ご講演いただきました。

今回のシンポジウムでは、山口大学だけでなく、県内の高等教育機関、行政、企業からご参加いただき「ダイバーシティに取り組む意義を理解できた」「古い職場意識を打破することがダイバーシティ環境を創造すると強く認識した」「具体的な話で理解しやすかった」「大変参考になりました」といったコメントをいただきました。

  本シンポジウムでは、ダイバーシティを推進する意義について理解を深め、山口県の女性活躍につながる活動を広く知っていただく良い機会となり、今後の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」事業における課題等を共有できた有意義な会となりました。