AI×研究データマッチングイベントを開催しました

この度、2021年7月22日に「AI×研究データマッチングイベント―AIと研究データの出会いをDAIラボ(Diversity×AI)で―」をKDDI維新ホールで開催しました。

このイベントは、セミナーとマッチングの二部構成で、第一部のセミナーでは、AI技術の活用についての理解促進を目的とし、第二部のマッチングでは、組織、分野、立場の枠を越えて多様な研究者が集い、アイデアを交換・共創することにより、新たな研究活動の展開や、異分野融合研究チームの形成を目指したものです。特にAI研究者と他分野研究者のマッチングを促進するために、相談ブースを設け、山口大学、山口東京理科大学、宇部工業高等専門学校が連携し、研究者を紹介するほか、本学情報・データ科学教育センター所属のAI研究者によるAIに関するアドバイスも行いました。

セミナーでは、本学の教育学生・情報化推進担当の松野理事より「AIでできること~山口大学及び県内企業の事例から~」と題して、AIの可能性や、具体的な事例などを分かりやすく説明いただきました。そして、AI技術を研究に取り入れた事例発表として、教育学部の春日由美准教授と、共同獣医学部の三宅在子准教授に登壇いただき、AIを取り入れ、様々な分野の研究者が参加することで、新たな発見やより厚みのある研究につながるという実例を示していただきました。

マッチングイベントでは、共同研究に関する相談のほか、自身の研究にはどのようなAI技術を組み込むことができるのか、どのように分析すべきか、といったさまざまな相談が寄せられ、会場でマッチング成立や解決したものや、現在進行形でマッチングを進めているものもあります。

今回のイベントには、山口大学の研究者や学生だけでなく、県内の高等教育機関や企業、行政など幅広い分野からご参加いただき「AI、IoT、ディープラーニングといった、分かる様で分からない用語から説明頂き、有意義だった。」「相談したいことが相談できて大変よかった。」「具体的な自分の課題を持ち寄ることで、中味のある交流になった」といった感想が寄せられました。

本イベントでは、研究データにAI技術を適用することで広がる可能性について、実際の取組事例を交えながら考えるとともに、研究者同士が直接やり取りできる有意義な機会となりました。ダイバーシティ推進室では、今後も、研究の活性化や効率化、共同研究の促進を目指して活動をしていきます。