山口大学医学部眼科山口大学大学院医学系研究科眼科学

Patients

斜視は、片方の眼は視線が目標へまっすぐ向いているのに、もう片方の眼が違う方向を向いている状態です。
眼のずれる方向によって、内斜視、外斜視、上下斜視、回旋斜視などに分けられます。
子供では、両眼で物を見る機能が育たなかったり、視力が育ちにくくなったりします。大人では、物が二重に見えるなどの症状が起こります。
斜視は原因不明のものがありますが、眼を動かす筋肉・神経の異常や、遠視や近視といった屈折異常、視力不良、脳腫瘍や脳動脈瘤などの脳の病気、糖尿病、高血圧、甲状腺眼症、重症筋無力症などの全身の病気などで発症する場合があります。
斜視の治療は原因によって異なるため、眼の検査以外に、必要に応じて頭部MRI検査や血液検査などの全身検査も行います。治療としては、眼鏡による屈折矯正、両眼視機能を強める視能訓練、プリズム眼鏡や手術があります。手術は入院して、基本的には全身麻酔で行っています。

目の病気・専門外来の一覧