専門教育におけるSTEAM教育
人文学部
STEAM人材育成への姿勢
■ Arts,Arts, Arts!
人文学は健全な民主主義を支える人を育てる。それに加えて、今後の社会に経済、産業面で貢献しようとする人に求められているのは、数理工技術(STEM)を活用するための豊かな人文的能力(AAA = Arts! Arts! Arts!) である。そのような能力を持つ人を人文学部はこれからも育てていく。
STEAM科目導入方針
■ 価値、冒険、共感、説得
人文学を学ぶことで、学生がこの四つについての力を身につけることを目指す。これらの人文学の力は、他分野、特に数理工技術の学問分野と交流する場面でもっとも顕著に発揮される。特に理学部と連携し、共同でSTEAM教育授業の導入を目指す。
導入状況及び今後の予定
- 令和4年度
(実績) - 人文学部、理学部の専門科目1科目を交差授業として試行的に実施した。人文学部の「西洋哲学特殊講義(哲学)」と理学部の「動物生理学」を同じ曜日の同じ時限(月曜1,2限)に開講し、第10回の授業(12/10)のみ教員が交代する形で交流を行った。人文の授業では理学部の授業と関連させやすい「生物学の哲学」を取り上げた。関連するテーマについて異なる分野の方法論や問題意識に触れることは、学生にとって貴重な経験であったと思われる。
- 令和5年度
(実績) - 理学部、人文学部の専門科目1科目を合同授業として試行的に開講した。理学部の「動物生理学」と人文学部の「西洋哲学特殊講義(哲学)」を同じ曜日の同じ時限(月曜1,2限)に開講し、第10回の授業(12/11)を合同開催した。「生態進化生物学と生物学の哲学(ダーウィン主義)」をテーマに、理学部3名の教員が話題提供をし、その後、理・人文(教員)・両受講生によるディスカッション形式の授業を実施した。関連するテーマについて異なる分野の方法論や問題意識に触れることは、学生にとって貴重な経験であったと思われる。
- 令和6年度以降
- 集中授業として行う「人文ムセイオン2024」に理学部教員及び理学部生が参加する予定。共通のテーマについて異なる分野の教員が講義を行い、人文と理の学生がディスカッションに参加することで異分野融合を試みる。