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006 キャリアは後付け、意味を見出す。
          キャリアセンターコラム

006 キャリアは後付け、意味を見出す。

大学3年生のある夏の日に、島で見た衝撃的な光景。私の頭に稲妻が走り、その瞬間「ああ、経済を勉強するのだ」と真夏のビーチで固く誓った。。。

なんてことは、ありません。前回のコラム005で書いた話は、すべて後付けです。そのときの私はというと、横にいた職員さんの「車を処理するにはお金がかかるのよ」の発言に、「ああ、そうなのね」。この程度です、私って。

インターンシップを終え、実家に戻り、大学へ戻った。家族に話をし、友達に話をし、先生にインターンシップで学んだことを報告しました。いま思えば、この対話はよかった。買ったばかりのカメラでいっぱい撮った写真を見せながら話をする。目にした景色や感じたことを言語化する。頭が整理されます。うまく説明できない部分は、調べる。これによってインターンシップの経験が自分のものになっていった。と、言えばかっこいいのですが、これはすべて後付け。〇十年たった今思えばそうなのであって、当時そう考えていたかというと、怪しいです。まあ、そんなものです、私って。

キャリアは後付け。それでよいのだと思います。あの瞬間は、職員さんに質問する自分、写真を撮っている自分、“お金”が気になっている自分がいる。ただ、それだけ。振り返って見たら、あれから経済を学ぶ自分がいる。そして今、大学生の皆さんに経済を学ぶことの重要性を語る私がいる。ぜーんぶつながっている。あの島の経験は、私にとってこんな意味があった。今なら語ることができます。が、じゃあ大学生のときにそれがわかったかというと、そんなことは、ありません。

この夏、多くの大学生がインターンシップ・仕事体験にチャレンジしていることと思います。目の前のやるべきことに全力で取り組んでください。終わったら、取り組んだこと、感じたことを言葉にしてください。皆で報告会やるのもいいですね。何を感じ、何を学び、これからどうするのか? この夏の経験の“意味”を見出してください。

 夏のインターンシップ等 振り返り相談会 を実施します。就職支援室のアドバイザーに、インターンシップ等の経験をお話しください。ご自身の経験を振り返りながら、対話のなかから意味を見出してください。これから大学で学ぶべきことを一緒に考えましょう。

http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~hirao/oshirase/feedback202308.pdf

就職支援室コラム 2023.8.21 平尾元彦