020 元日の新聞を、読もう!
2023.12.28
「情報論理学」の授業の課題は、「元日の新聞を、全紙読め」でした。私が大学2年生のときの冬休みの宿題。素直に、やらなくちゃと思ったことを、かすかに覚えています。
新聞社は、元日の朝刊に特集を組む。新しい年に起きそうなこと、重要なことを、社の総力をあげて取材し、編集して紙面に仕上げる。秋頃から担当を分けて、この日のために取り組んでいる。先生から、そのような説明があったように記憶しています。各紙それぞれに特徴が表れるし、同じ題材であっても視点が異なるので、視野が広がる。多面的なものの見方ができるようになる。元日はチャンスだ、読んで頭を鍛えよ。そんな話でした。
元日早朝、帰省していた私は、家から歩いて15分ほどの駅に行き、キオスクで全国4紙と西日本新聞を購入しました。あっ、いまならコンビニで買うのでしょうけど、当時はまだコンビニがなかった(存在しなかった)のです。家にあった1紙を加えて6紙あれば、かなりのボリューム。なかなかの読みごたえです。新年の注目ワードを解説する紙面。有識者のコメントをふんだんに織り込みながら構成されます。先生が言うとおり、相当チカラが入っているなとわかる記事たちを読むと、いっきに視野が広がり、ちょっと賢くなった感覚をもちました。
1月1日、今年も各社全力で、私たちに情報を届けてくれるでしょう。この日だけは、コンビニで複数紙を購入してみませんか。紙面を広げて眺めるだけでもいい。この一年間、きっと賢く過ごせます。チャンレンジすることおすすめします。
7月から始めたこのコラム。20話まで到達しました。おつきあいいただき、ありがとうございました。新年も書き続けます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。では皆さま。よき年をお迎えください。
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就職支援室コラム 2023.12.28 平尾元彦