032 誰かのために、何かができる!
2024.05.10
学生 「これ、自動ですか?」
私 「いえ、手動です」
私は毎日、学生たちに日経電子版の記事をギフトしています。一日5記事を届けます。これ、自動で発信しているわけではなく、AIが選定してくれるのでもなく、私が見て、読んで、判断して、ちょっとだけ文を加えてメールで送っているものです。自動ではなく、手動です。
記事のなかでも解説が充実しているものを選んでいます。「知る」と「わかる」は、ちょっと違う。わかる人になってほしいなと願いながら選びます。ギフトは、いま世の中で起きていることを「知る」ためだけのニュースメールではありません。現象の背景と未来を読み解く。記者さんたちの解説を読んで、図表・写真を見て学習しましょうね。そんな気持ちを込めて送っています。
自分がどのような仕事をする。会社は私にどのような待遇を与えてくれる。これは気になるし、重要なこと。これはこれで、いい。一方、私たちはいろいろな会社が提供してくれるものを受け取って生活しています。会社は社会の課題を解決しようと活動しています。「自分と会社」もいいけれど「会社と社会」も考えたい。学生たちには、自分・会社・社会の関係の図を見せながら話します。世の中で日々起きていること、これから起きそうなことに敏感になってほしいな。会社の方々が考えていること、挑戦していることを理解できるようになってほしいな。そのためには、日々の新聞を読んで「わかる」人になろうね。ギフトはそのトレーニング。大いに活用してください。このようなメッセージを発信しています。
お母さんに喜んでもらうためにきょうの晩御飯は私が腕をふるった。美味しいと喜んでくれて嬉しかった。これと同じです。仕事する私は、会社に貢献し、会社は社会に貢献する。誰だか、いつだかわからないけれど、自分の働きが社会や地域をよくしている。きっと喜んでくれるし、感謝してくれる。じゃあ、自分はどこに身を置き、誰のために何をするのが幸せか? 就職活動って、そういうことかもね。
誰かのために、何かができる。学生の皆さんは、そういう人になっていく。だから、日々の新聞を読みましょうね。とブツブツつぶやきながら、私は毎日、ギフトメールを送っています。
● 日経電子版ギフト5月配信しています。空きがあるので募集継続中。
https://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~hirao/oshirase/nikkeipro202405.pdf
キャリアセンターコラム 2024.5.10 平尾元彦