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010 「できる」と「できない」の間には、・・・。
          キャリアセンターコラム

010 「できる」と「できない」の間には、・・・。

「皆さ~ん、自転車に乗れますか?」

教室で学生たちに問いかけます。ウンウンうなずく学生、怪訝な顔をする学生、ガンムシ(完全無視)(^^;) の学生などいろいろ。話は続きます。

「何歳くらいから乗れますか?」「どうして乗れるようになったのですか?」

思い出してみましょう。う~ん、どうだったっけ? ご家族に支えてもらった方、誰かに教えてもらった方、いろいろだと思うのですが、おそらくきっと、練習している。ときには倒れることもあったかもしれません。痛い思いをしたのかもしれません。そういう経験を経て、乗れるようになった(かな)。そう、「乗れない」と「乗れる」の間には、「乗れるようになる」がある。

さらに話は続きます。今、乗れる方は、たとえば1年間乗ってなかったとして、乗れますか? たぶん乗れる。ブラジルに行っても、スペインに行っても、たぶん乗れる。これは能力が「定着」しているからです。まあ、そうですよね。

そしてこんな話をします。乗れるようになるために「本」読みました? まさか、そんなことするわけないでしょ(教室中がそんな反応)。おそらく自転車の練習は、子どもの頃。「自転車にスイスイ乗れる本」なんて、読んでない方がほとんどでしょう。これが、語学だったら、サーフィンだったら、どうでしょう? ハウツー本を買ってきたり、YouTubeで動画を視たり、きっとする。メカニズムを理解したり、気合の入れ方を学んだり。ちょっと大げさに言うと「理論」を理解する。でも、頭でわかるとできるかというと、そんなことないですよね。やはり「実践」して初めて身につく。ただ、頭でわかると早く修得できる(かも)。

「理論」「実践」「定着」。。。頭でわかって、実践して、定着する。修得とは、そういうこと。今できない自分も、できる自分になる。その間には、できるようになる自分がいる。文章が上手く書けない。英語がしゃべれない。新聞が読めない。。。できないこといっぱいあるでしょう。一方で、大学のレポートが書けるようになったり、先生に質問できるようになったり、自転車に乗れるようになったり、できるようになったことも、たくさんあるはず。そこには、トレーニングがあるのです。「できない」私が、「できる」私になる。その間の「できるようになる」私を、おおいに楽しみたいです。

今、新聞が「読めない」私がいる。未来の私は「読める」人。その間には、「読めるようになる」自分がいる。それはきっと、今なのかもしれません。

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就職支援室コラム 2023.9.20 平尾元彦