034　就活生の保護者に伝えたい、“機会”を大切にする話。

2024.07.19

保護者の皆さまへ話をすることがあります。毎年、年に数回、話をします。その時々の就職活動の状況をお話しし、私なりのアドバイスをお伝えするのが定番。時代に合わせて少しずつ更新してきました。今回、大きく変更しようと思っています。伝えたいメッセージは、お子さまの“転機”を一緒に乗り越えていただきたいということです。

こんな言葉を聞きます。「早期選考は、早くて楽。やりたいことがなくても受かる。やりたいことが見つかったら、転職すればいい。今は転職当たり前の時代でしょ」。この感覚が増殖しているように、私も感じています。保護者の皆さまのなかには、就職氷河期世代の方々もたくさんいらっしゃるでしょう。ちょっと信じられないかもしれません。イマドキの若者のすべてとは言いませんが、こんな感じはあるのです。大学生である今は、模索も探索もできます。挑戦もできます。就職活動を通じて成長する学生たちを多く見てきました。じっくり考え、確かめることができるこの機会を逃すのはもったいないなと、残念な気持ちになります。

シュロスバーグは転機の理論のなかで、①豊かな選択肢、②豊かな知識、③主体性の３つを大切なことにあげます。就職活動という人生の転機に直面する就活生にとって、自分の道は自分で決めるという主体性は何より重要。さらに選択に際しては、やはり選択肢はあった方がいいし、知識はあった方がいい。当然です。そのためには、学習すること、そして、自ら機会をつくることは重要なのです。山口大学キャリアセンターは、様々な学習機会をつくっています。積極的に活用して、知識と選択肢を増やした上で、就職活動に挑んでほしいと思っています。

保護者の皆さまにおかれましては、「面倒くさがらず、しっかり頑張ってね。いま目の前に、機会はたくさんあるよ。」そんなメッセージをお子さまにお伝えいただけますと、ありがたく思います。

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キャリアセンターコラム　2024.7.19　平尾元彦