019　大切にしたい、探索・探訪・探究

2023.12.22

ちょっと気になることがあるのです。それは、「早期選考」。インターンシップに参加すると早期選考の案内が来る。書類選考や筆記試験が免除される（こともあるらしい）。しかも早く内定がもらえる（かも）。ひとつ内定がでると安心する。そこから頑張って行きたいところに行ける。そんなサクセスストーリーが描けるのかもしれません。

本当かな？

真に優秀であって、人生の目標があって、あらゆる会社からラブコールをもらえる人であれば、それでいいのかもしれません。でも多くの方はそうでもない。就活準備のこの時期は、自己分析に取り組み、業界研究・企業研究に取り組む。さまざまな会社や仕事と出会い、いろいろな方々と対話する。このなかで、自分軸を見出し、育てていく。社会に羽ばたく前の大切な時期なのに、早期選考に夢中になって、ここ疎かになってない（？）　そんなふうに思う昨今です。

探索とは、さぐり調べること。自分を探し、自らをとりまく環境を理解する。さらには、自分が歩む未来を見通す。自己探索・環境探索・未来探索、おおいに探索したいものです。

探訪とは、たずね歩くこと。現地に行って、人と会って、現場を見る。そこでわかること、感じることは数多くあります。インターンシップや仕事体験、会社訪問・OBOG訪問など。採用選考の前に、じっくり取り組んでおきたいことです。コロナ禍で探訪しづらい時期が続きました。まだまだ用心は必要ですが、ようやく自由に動けるようになりました。訪ねることができる幸せを、受けとめたいです。

探究とは、しらべ究めること。最近では、高校教育に探究学習が入ってきたので皆さんにとってはおなじみの言葉でしょう。自ら問いをたて、調べ、考え、深めていく。会社の存在意義や、仕事で必要な能力を探究することは、就活前にやっておきたいこと。本を読んだり、インタビューしたり。大学生として培った探究力を活かしたいところです。

３年生・M1の皆さんの今は、探索・探訪・探究の季節。目の前の選考に飛びつかず、出会いと学びを大切にしてほしいなと思っています。

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就職支援室コラム　2023.12.22　平尾元彦