035 オープンカンパニーへ、出かけよう!
2024.07.29
私が高校生だった〇十年前、進学する(であろう)大学を初めて訪問したのは入試の日。試験日なので学内を見学することもなく、ましてや学校説明やミニ講義もなく、ただただ試験を受けて帰っただけ。次に行ったのは、学生宿舎の入居日でした。入学式の数日前です。大学の情報は、赤本(当時からあった)にちょっと書いてあった紹介文くらい。少ない情報のなかでも淡い期待をもって行ったわけですが、あれっ、何か違う(?)と思ったこと多々ありました。それでも何とか適応して、無事に卒業はしましたが、まったくわかってなくて、よく行けたよな・・・。そんな時代だったわけです。
今の大学生の皆さんは、オープンキャンパスに参加した方が多いのではないかと思います。高校生になったら、おそらく1~2年生のときに大学を訪問し、卒業後の道を考える。どの大学に?ということもあるけれど、どの学部?どの分野? 教育内容や卒業後の進路に関する説明を受け、講義や実験で少し体験して、かつ、食堂体験やサークル情報も集めた上で考える。志望校を複数想定して合格を勝ち取るための勉強に勤しむ。きっと数年前の皆さんは、こんな感じだったのかなあと想像するところです。
もしかしたら、大学生の就職活動も、これに近づくのかもしれません。一昨年の産学協議会の提言により登場した「オープン・カンパニー」。3年目の夏を迎えて、少しずつ開催する会社が増えてきました。会社だけではありません。県庁や市役所など、採用説明会ではなく、職場を見て、仕事を理解するイベントが多数開催されています。これまでもあったインターンシップは、この夏の大切な学習行事。自分がこの仕事を志すのかどうかを体験して確かめる。自分も見極めるけど、相手も見極める。1~2週間程度の実務体験です。ただこれは、そんなに受け入れ枠があるわけではないし、そもそも、夏休み中にたくさん行けるものではないでしょう。その点、オープンカンパニーは、ほとんどが1日、または数時間の開催です。選考なく受け入れてくれるところが多数。1~2年生もOKです。大学生の皆さんにとって、この夏の選択肢が拡大したと理解してよいと思います。
実際に行ってみて、対話をしてみて、感じることはあるでしょう。それは、オープンカンパニーでも可能です。新型コロナウィルスの影響で、出向くことができない時期が続いていたけれど、やっとできるようになりました。オンラインや外部会場を使っての回もありますが、できれは、会社に職場に行った方がいい。見学し、対話する。人事部門以外の方と話をする場もあるといいですね。
何のために、何をするのか? 会社の方は事前に伝えてくれているはずです(わからなかったらお聞きください)。出向くことができる幸せをかみしめながら、この夏、どうぞ気を付けてお出かけください。
● 夏の仕事研究プラットフォーム オープンカンパニー情報が多数掲載されています。
https://tsunagari-uc.com/yamaguchi-2026
キャリアセンターコラム 2024.7.29 平尾元彦