052 「読まない」のは、もしかしたら「読めない」からなのかもしれない
2026.09.18
「新聞を読んだ方がいいと言われるんだけど、どうせ読まないし、ネットでニュースをチェックすればいいので、、、いいです」。そんな学生の声が聞こえてきそうです。私は日経電子版ギフトを希望者に送って6年になります。毎日メールを送っています。無料でお届けできるので学生にはおすすめしているのですが、反応薄です。「読まない」という主体的選択は尊重するのですが、もしかして「読めない」からじゃないのと心配することがあります。
読めない理由はいろいろ考えられます。金銭的な理由は、あるでしょう。だから大学が購入して、学生には無料で読める仕組みをとっています。図書館にある新聞と同じですね。時間がないからなのかもしれません。大学生は忙しい。それはそうでしょう。でも考えてみてください。東京・大手町のビジネスパーソンたちは時間に余裕があるから読んでいるのでしょうか。おそらくそうではなくて、社会で果たすべき責任と必要性に迫られているからこそ読んでいる。時間は何とかやりくりしていると想像します。
能力的に読めない。書いてあることがわからない。もしそうであるならば、それは軽視できない問題です。内容が理解できないのであれば、理解する力を養うしかありません。では、その能力を養うにはどうすればよいのでしょうか。答えは極めてシンプルです。自ら学び、読むことに挑み続けるほかありません。大学時代とは、人生において深く学ぶための大切なステージ。いまは学びを深め、社会へ羽ばたく糧となる力を蓄えていただきたいのです。
学生の皆さんは、これまでの人生で多くの「できない」を「できる」ようにしてきた。「わからない」ことを「わかる」に克服してきたでしょう。そのために勉強・練習を繰り返してきたことが、数多くあると思います。大切なのは「新聞という媒体を読むこと」そのものではなく、「社会の動きを正しく理解できるようになること」です。その領域に達するためには、愚直に読み進めるプロセスが不可欠なのです。
日経電子版ギフトの取り組みは10月から7年目に突入します。7年目も毎日送りますよ。自らの可能性を広げるために、まずは一歩を踏み出してください。読み解く力をともに養っていきましょう。
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